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PCR検査の陽性率、連日10%超 専門家が警戒呼び掛け 空気乾燥でリスク上昇

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの感染確認が17日に1000人を突破した宮城県内では10月末以降、PCR検査などの陽性率が10%を超えた状態が続いている。政府指標に照らせば、4段階のうち2番目に深刻な「ステージ3」に相当する。10%を超えると感染の実態を把握しきれない可能性が高まるとされ、専門家は警戒レベルの引き上げや予防策の徹底強化を呼び掛けている。
 県内の医療関係者でつくるグループ「宮城県新型コロナウイルス情報有志」の分析によると、10月末以降、7日間ごとの検査件数に対する陽性率が急上昇し、連日10%超の状態が続く。11月15日段階の直近7日間の検査(計1071件)は122件が陽性で、割合は11.4%に上った。
 東北大大学院の小坂健教授(公衆衛生学)は「濃厚接触者が検査を数日待たされる例も出ている。市中感染が広がっている恐れがある」と指摘する。
 県内では9月以降、約20件のクラスターが発生した。陽性率上昇や感染拡大の背景として、小坂教授は「イベントの人数制限緩和や大学の対面授業の再開など、人の流れが一挙に広がった影響が出ている」と分析する。
 季節の変化も不安要素だ。空気が乾燥してウイルスを含む飛沫(ひまつ)が小さくなると、飛散しやすくなる上、肺の奥まで入りやすくなり、重症化につながる可能性があるという。
 小坂教授は「マスク着用のほか、可能であれば少しでも窓を開けて常時換気してほしい。自治体が警戒のアラートを出すのは早いほどいい」と指摘する。


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2020年11月18日水曜日


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