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クマ食害、電気柵で防ぐ 秋田県が市町村対象に研修会

市町村の担当者らに電気柵の設置方法を説明する神氏(右)

 秋田県は17日、頻発するクマの食害を防ごうと「ツキノワグマ被害対策電気柵活用研修会」を秋田市の県動物愛護センターで初めて開いた。市町村の担当者約30人が出席し、効果的な設置方法や電気を通す仕組みを学んだ。
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 電気柵販売会社サージミヤワキ(東京)の札幌営業所の神武海営業係長(47)が設置方法や過去の対策事例を説明した。同社が扱う電気柵は電線の編み込まれたひもを使用。電流は人体に害がない程度だが、野生動物を驚かす効果があるという。
 神氏は「クマは学習能力が高く一度電流を経験すると柵付近には近づかなくなる」と強調。伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡(北秋田市)などでも導入されており「場所や野生動物の生態ごとにサイズや柵の間隔を変えることが重要だ」と話した。
 センターのグラウンド近くや敷地内の斜面で、実際に電気柵を設置する実演もあった。参加者からは「費用はどれくらいかかるのか」「雪が降る地域でも設置できたら助かる」などの声が上がった。
 県内では湯沢市や鹿角市など各地でリンゴや桃の食害が相次いでおり、17日にも秋田市で柿約20個が被害に遭った。クマは秋に栄養を蓄えて冬に出産を迎えるため、電気柵で食害を防ぎ、将来的な個体数の増加を抑制する狙いがある。
 県自然保護課の担当者は「効果的な施策の一つとして電気柵という選択肢を増やしたい。設置の助成制度もあり活用してほしい」と語った。


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2020年11月18日水曜日


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