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ブロック塀、ぐらっと来たら… 「防災さんぽ」で道路の危険チェック 仙台・若林

棒を使い、ブロック塀の高さを確認する参加者

 ブロック塀や落ちそうな看板など、地震発生時に予想される道路の危険箇所を確認する「防災さんぽ」が仙台市若林区の南小泉、一本杉両地区であり、参加者が災害対応への心構えを新たにした。
 防災さんぽは市内初の試み。2018年6月の大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒壊し、女子児童が犠牲となった事故を受け、東文化会など両地区の町内会が昨年、区に対応策を相談。危険箇所の把握が減災につながるとして、区が中心となって企画した。
 東文化会町内会の吉目木邦昭会長(71)は「南小泉や一本杉は古い街並みでブロック塀が多い。関係機関と危険箇所を共有する意義は大きい」と、安全な街づくりへの意欲を見せる。
 7日にあった防災さんぽには、小学生3人を含む両地区の住民ら約40人が参加。3班に分かれ、住宅街の道路延べ約3キロの危険箇所に目を光らせた。棒を使って高さ80センチ超と160センチ超で区別した2種類のブロック塀や落ちそうな瓦、空き家などの場所を確認し、次々に地図にシールを貼り付けた。
 母親と参加した南小泉小6年の和田千輝(ちあき)君(12)は「地震が起きたらブロック塀に近づかないよう、友達に教えたい」と感想を述べた。
 区街並み形成課の阿部真也課長(55)は「安全意識の向上のため、区内の他の地域にも防災さんぽを普及させたい」と話す。
 1978年6月の宮城県沖地震(M7.4)では、犠牲者28人のうち18人がブロック塀や石塀の倒壊などによって圧死。国が81年に建物やブロック塀の耐震基準を見直すきっかけとなった。市は99年度、ブロック塀の代わりに生け垣の植栽を進めるための助成制度を設けた。
 2020年7月の仙台市の発表によると、公道と指定通学路にある約3700カ所のブロック塀のうち、37カ所で倒壊の恐れなど危険な状態にある。市は引き続きブロック塀の調査を進めている。
 宮城県は18、19年度、仙台市を除く34市町村で小学校スクールゾーンのブロック塀1万240カ所を調査。「除去が必要」「改修が必要」など危険な状態にあるブロック塀が約3割に上っている実態などが明らかになり、撤去などの対策に本腰を入れている。


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2020年11月20日金曜日


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