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柳美里さん全米図書賞 東北の関係者から称賛の声

受賞作を手に「フルハウス」で取材に応じる柳さん

 全米図書賞(翻訳文学部門)受賞のニュースに、柳美里さんの多方面にわたる活動に触れてきた東北の関係者からも19日、称賛の声が上がった。
 柳さんは今年3月に表彰が行われた第3回仙台短編文学賞で選考委員を務めた。主催する実行委員会代表で、出版社「荒蝦夷(あらえみし)」(仙台市)の土方正志代表(57)は「『JR上野駅公園口』の内容は出稼ぎや原発誘致、震災にも及び、さながら東北の戦後史。東北文学が海外で高く評価されたことになる」と喜んだ。
 トークや演劇関連の企画を共同で実施するなど、親交の深い福島市の詩人和合亮一さん(52)は「震災から10年のタイミングでの受賞は非常に意味があり、素晴らしい。同じ被災地の表現者として励みになる」と語った。
 福島県南相馬市小高区の柳さん宅近くで「双葉屋旅館」を営む小林友子さん(67)は「小高に溶け込み、地元がどんな状況に置かれているのか、人々がどんな思いで暮らしているのかを発信し続けてくれる。とても感謝している」と話した。
 同市の門馬和夫市長は「市民に寄り添い、市民が語る言葉を真正面から受け止めてくれたからこそ紡がれた作品。海を越えてたくさんの方に読み継がれることを願っている」とのコメントを発表した。


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2020年11月20日金曜日


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