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女川再稼働 県議会環境福祉委員会で賛否相次ぐ

 村井嘉浩知事が東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を認めた「地元同意」を巡り、20日の県議会環境福祉委員会では賛成、反対双方から意見や注文が相次いだ。賛成派は低廉な電力の安定供給の重要性を主張。反対派は重大事故時の広域避難計画の実効性が確保されていない中での同意を批判した。
 9月定例会で再稼働を求める請願に賛成した中山耕一議員(自民党・県民会議)は「電気料金が安くないと産業や生活を守れない」として、再稼働の意義を県民に説明するよう求めた。鈴木秀人環境生活部長は「各地で周知し、理解してもらう取り組みが必要だ」と応じた。
 村井知事は18日、梶山弘志経済産業相との会談で避難路の整備を要請。再稼働を容認した遠藤伸幸議員(公明党県議団)は「県も積極的に取り組んでほしい」と要望した。
 再稼働に反対する熊谷義彦議員(社民党県議団)も「避難路の確保について県はどこまで議論しているのか」とただした。鈴木部長は「県全体の道路ネットワークで考える。優先度を検討したい」と述べるにとどめた。
 佐々木功悦議員(みやぎ県民の声)は、全首長の意見を聴く場として設けた9日の市町村長会議から2日後に同意を決めた知事の判断を疑問視。「あまりにも拙速だ。避難の実効性に対する不安の解消に努めるべきだった」と批判した。
 避難者を受け入れる市町村の態勢を懸念したのは金田基議員(共産党県議団)。「十分に対応できないのであれば、再稼働してはならない」とくぎを刺した。


2020年11月21日土曜日


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