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震災前の志津川の街並み再現 宮城・南三陸で模型展示

志津川地区の街並みを再現した模型に見入る来場者ら

 東日本大震災前の宮城県南三陸町志津川地区を再現した模型を展示する「ふるさとの記憶2020」が21日、町役場の交流スペース「マチドマ」で始まった。来年3月に震災から10年を迎えるのを前に、住民に記憶の継承や震災後の歩みを振り返ってもらおうと宮城大などが主催した。23日まで。
 模型は、志津川中心部の街並みを500分の1の大きさで再現した。「『失われた街』模型復元プロジェクト」の一環で、神戸大の学生らが2014年、登米市南方町の仮設住宅に避難していた住民たちと一緒に作った。町内での展示は初めて。
 模型には住民の名前や思い出を書いた旗が挿されている。津波で町内の自宅を失った無職宮川安正さん(80)は「孫と近所の川で釣りを楽しんだことを思い出した。模型を見て懐かしさだけでなく、被災した悔しさも込み上げた」と語った。
 会場には、来場者に震災後の歩みを記してもらうコーナーも設けた。宮城大事業構想学群助教の友渕貴之さん(32)は「模型は地図では分からない情報や日常が浮かび上がる。町の記憶を次世代に伝える機会になればいい」と話した。


2020年11月22日日曜日


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