宮城のニュース

トップ陽性で自治体困惑 宮城・新型コロナ集団感染 特別職不在の懸念も

白石市長の感染判明を受けた臨時記者会見で説明する菊地副市長(左)

 宮城県内で自治体トップの新型コロナウイルス感染が拡大している。東京都内などで会食を共にした首長たちで、24日は新たに白石、富谷両市長の陽性が判明した。濃厚接触者のため自宅待機を余儀なくされた首長もおり、業務の停滞は必至の状況だ。残された職員はリーダー不在をどう乗り切るか、頭を抱える。
 21日に伊藤康志市長の感染が判明した大崎市は、市長が出席予定だった会合を相次ぎキャンセル。26日の仙北地域道路懇談会は、周辺市町の関係者が集まるはずだったが、会合自体がなくなった。トップ不在の影響は同市にとどまらず県北地域全体に及んでいる。
 相沢孝弘市議会議長は24日の議会運営委員会で「議員自身や家族の健康に違和感があれば、しっかりと対応してほしい」と呼び掛けた。
 16日に伊藤市長と都内で要望活動を行い、懇親会にも同席した山田裕一白石市長の感染も判明した。山田市長は電話やメールで職員に指示を出し、会議や行事などは菊地正昭副市長ら市幹部が代理出席する。
 菊地啓夫岩沼市長、渥美巌東松島市長、小関幸一七ケ宿町長も要望活動で伊藤市長と一緒だった。検査で陰性が確認されたものの当面は自宅待機の予定で、山田市長と同様の対応を取る。
 若生裕俊富谷市長は14日に大崎市内であった私的な会食に伊藤市長と参加し、24日に感染が明らかになった。12月1日開会の市議会12月定例会は、西村一慶副市長が代役を務める方向で調整中だが、暗雲も漂う。
 西村副市長と及川芳彦教育長は、21日にあった市政懇談会で若生市長の両隣に座った。2人は近く検査を受ける予定で、24日から急きょ自宅待機とした。富沢裕総務部長は「仮に特別職が不在になったら、どうなるのか」と不安を募らせる。
 小山修作川崎町長は30日まで経過観察のため、自宅で公務をこなすという。緊急の決裁が必要な場合は、職員と接しない形で書類を自宅まで届けてもらう。
 小山町長は「町長は飲食を伴う会合に多く出席するが、今回改めて大人数の会食の難しさを感じた。現在は副町長が不在。もし自分が感染すれば業務が大幅に滞る。しばらくは飲食を伴う会合には出席しない」と語った。


2020年11月25日水曜日


先頭に戻る