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一力遼の一碁一会 「タイトル戦とは」 七大戦、一年通して対局

 囲碁界には「棋聖」「名人」「本因坊」「王座」「天元」「碁聖」「十段」の各タイトル戦があり、「七大タイトル」と呼ばれています。先頭の3棋戦は特に「三大タイトル」と称されます。
 私は8月、6度目のタイトル挑戦で初めて碁聖を奪取することができました。タイトルを獲得すると、1年後にリーグ戦やトーナメントを勝ち上がってきた挑戦者を相手に、防衛戦を行います。
 これらのタイトル戦は新聞社がスポンサーになっており、河北新報社は碁聖戦の主催者の一つです。私にとっては深い縁があるので、初タイトルが碁聖だったことは大きな喜びでした。
 タイトルを獲得するには、長い道のりを勝ち進まなければなりません。
 棋聖戦は数年前にルールが変わりましたが、他のタイトル戦は予選からスタートします。最初は予選Cで、勝てばB、Aの順に上がっていきます。それぞれ2局程度あるため、一番下から予選Aを突破するには6連勝以上が必要です。
 トーナメントなので1度負けたらそこで敗退ですが、例えば予選Aまで行けば翌年は予選Bから打てるようになり、勝てば徐々にポジションが上がります。
 名人戦、本因坊戦は予選Aの上に最終予選があり、そこで3、4連勝するとリーグに入ることができます。名人戦は9人、本因坊戦は8人による総当たりで行われ、最も成績の良かった棋士がタイトル保持者との7番勝負に臨みます。先に4勝すればタイトル獲得です。
 三大タイトル戦以外は、予選を勝ち上がると本戦トーナメントがあります。その頂点に立てば、タイトル挑戦となります。こちらは3勝先取の5番勝負で争われます。
 タイトル戦は並行して行われるため、一年を通して対局があります。棋士にオフシーズンはありません。
 七大タイトル戦の他にも、テレビ放送されるNHK杯や竜星戦などの棋戦があります。これらは優勝しても翌年は一からトーナメントを勝ち上がる必要があり、この点がタイトル戦とは異なります。
(囲碁棋士)


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2020年11月25日水曜日


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