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宮城県美術館の移転方針転換「高く評価」 有志の会と県が意見交換

県美術館の今後について意見が交わされた東北大関係者と県による意見交換会

 仙台市宮城野区への移転集約から一転、現地存続が決まった県美術館(青葉区)について、東北大関係者でつくる「宮城県美術館の移転計画中止を要望する有志の会」と県は26日、県庁で意見交換会を開いた。
 有志の会発起人代表の野家啓一東北大名誉教授は「知事が方針を転換したことを高く評価している」とする一方、「移転案は全体のまちづくりへの方針が示されないまま唐突に発表された。今後は県民や専門家の声を聞いた上で計画を進めてほしい」と要望した。
 有志の会からは「(最終的に決まった)増築しない現地改修案はどのような過程で浮上したのか」といった質問のほか、「文化的価値を施策に生かす行政のあり方を考えてほしい」「美術館のある川内地区と宮城野区を文化芸術の二つの核にしたらどうか」などの意見が出た。
 佐藤芳明県震災復興政策課長は「現地増築案と移転集約案では、文化保護と効率的な施設運営の両立が難しかった」と説明。「新型コロナウイルス感染症の影響で県民と対話の場が設けられなかった。今後の県民説明会で意見を聞かせてほしい」と話した。
 有志の会は美術館の移転反対を求めて2月、県に要望書を提出。個別説明会が開かれないまま移転計画を進めているとして、11月11日、県に抗議文を出していた。


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2020年11月27日金曜日


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