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新社殿に平穏祈る 宮城・女川の熊野神社で「遷座祭」

ご神体と共に新社殿に向かう神社関係者ら

 東日本大震災の復興工事に伴い仮社殿に移転していた宮城県女川町の熊野神社の新しい社殿が完成し、ご神体を移す「本殿遷座祭」が27日、現地であった。
 総代、地元の区長ら約40人が出席した。仮社殿からご神体や宝物(ほうもつ)を運び出す神事に続き、「絹垣(きぬがき)」と呼ばれる白い布でご神体を抱えた宮司の四方を囲み、関係者がその前後に列を作って出発。雅楽の音色を響かせながら、約1キロ先の堀切山地区に新築した本殿にご神体を移した。
 熊野神社は約800年の歴史があり、震災時は町中心部の堀切山の中腹にあった。山の一部を切り崩して高台を造成する町の復興工事のため2014年5月、約1キロ離れた住宅地に仮社殿を設けた。
 新社殿は19年3月に着工。床面積は約115平方メートルで、木材に香りの高い青森ヒバを使った。総事業費は約2億6000万円で、町の移転補償費や氏子らが募った奉賛金を充てた。
 宮司の千葉秀司さん(42)は「6年がたちようやく元の場所に戻れた。町民が集い、平穏を祈る場にしたい」と話した。29日は「竣工奉告祭」があり、正午から獅子振りが披露される。


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2020年11月28日土曜日


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