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コロナ禍が奨学生直撃、3割が収入減 あしなが育英会アンケート

奨学生世帯の家計の苦しさについて説明するあしなが育英会の担当者

 親を亡くした子どもの進学を支援する「あしなが育英会」(東京)は30日、育英会の奨学金を受ける学生の保護者を対象とした、新型コロナウイルスの影響に関するアンケート結果を発表した。東北6県の回答者306人のうち29.7%が「収入が減った」と答え、奨学生世帯の家計の苦しさが浮き彫りとなった。

 全国平均では36.7%が減収に直面していると回答した。仕事に関する設問ではこのほか、東北の回答者の6.1%が「就職できない」(全国5.8%)、3.2%が「転職した」(同3.5%)と答えた。
 家計を維持するため、支出の抑制方法を問う設問(複数回答)に関し、東北の保護者からは「食費を減らす」との回答が最多の約3割を占めた。自由記述では「親子3人で死ぬ覚悟も、と思った」、「雇い止め後に就職したが、給料が安く生活が厳しい」などの意見が寄せられた。
 調査結果を受け、あしなが育英会は全奨学生7612人への緊急支援金20万円の給付を決めた。新型コロナの影響で年2億円が集まる街頭募金を断念したため、クラウドファンディングなどで資金を募る。
 仙台市内で記者会見した東北エリア担当の中村優一さん(29)は「悲痛な声が寄せられている。コロナの収束は見えず、支援をお願いしたい」と訴えた。
 アンケートは10月23日〜11月5日、全国の保護者5546人を対象に実施。回答率は51.9%だった。


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2020年12月01日火曜日


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