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地域への思い温め紡ぐ 大学生がたき火トークイベント企画 仙台・蒲生

蒲生海岸でたき火を囲み、語り合う学生たち=11月7日、仙台市宮城野区

 仙台市宮城野区の蒲生海岸で先月、学生たちが地域の魅力を語り合うイベント「タキビノオト」があった。参加者は、かつて蒲生の暮らしに根付いていた海とたき火を眺めながら、それぞれの出身地に寄せる思いを語り、地域ごとに異なる歴史や特徴を見つめ直した。
 イベントは、社会教育を学ぶ東北学院大生6人が実習の一環として、若者に地域への関心を持ってもらおうと企画。5月から検討を重ね、同世代が楽しそうだと思ってもらえる空間として、海岸でたき火を囲む演出を考えた。11月7日、仙台市内の学生ら約20人が蒲生海岸の砂浜に集まり、5、6人が一組になり、たき火を囲んだ。
 参加者は、古里の好きなところや改善してほしい点などをテーマに話し合った。宮城や山形、秋田などそれぞれの出身地について「自然が多いのが魅力」「食べ物がおいしい」「交通の便が悪い」といった声が上がった。
 東北学院大3年の斉藤杏実(あみ)さん(21)=宮城県富谷市出身=は「『古いものを大事にしながら新しいものを取り入れている』という自分でも気付かなかった地元の魅力を挙げてもらい、誇らしい気持ちになった」とイベントを振り返った。
 海とたき火のアイデアは、宮城野区中央市民センターから紹介された、蒲生地区出身で地区のイベントなどで活動する無職武田繁三郎さん(75)=同県利府町=との出会いをきっかけに育まれた。
 50年ほど前、蒲生地区の住民が日常的に海岸で流木を集め、たき火でイモを焼いていた暮らしぶりを教えてもらい、企画に取り入れた。イベント当日は武田さんをゲストに招き、たき火が身近にあった暮らしについて語ってもらった。
 イベントの企画リーダーで東北学院大3年の藤原友希(ゆき)さん(21)は「たき火を囲むことで、自然に隣の人と距離を保ちながら、いい雰囲気づくりができた。海とたき火が会話の潤滑油になった」と話した。


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2020年12月02日水曜日


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