8月7日。
この記事は2020年08月07日配信。
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 相撲の世界には「ハーちゃん」という言葉があるそうだ。気はいいけれどちょっと抜けている人、いいかげんな人、愚かな人の意味という。そんな力士が多いのかどうか。『大相撲語辞典』という本には堂々と載っている
 同書によると、ハーちゃんの程度がもっと増すと「あにき」と呼ばれるという。ハーちゃんぶり、あにきぶりを遺憾なく発揮したらしく、軽々しい行動を重ねた幕内力士の阿炎(あび)関。その軽挙が問題となった
 新型コロナ感染症の拡大で、当然ながら相撲界も苦境に立つ。7月場所は観客を減らし、大声での応援は自粛だ。力士らは土俵周辺を除いてマスクを着けて、ファンと握手はしない。徹底した対策に努力した。そのさなかの「夜の店」通いという
 相撲協会の温情だろう。引退届を出したにもかかわらず、3場所の出場停止という甘い処分を決めた。白鵬関を相手に金星を挙げるなど、豊かな才能に恵まれた力士だ。「気を引き締めて出直せ」という激励だろう
 フランスの詩人ジャン・コクトーは1936年に来日し、相撲を観戦している。その魅力を即座に理解し、力士を「バラ色の大理石の神々」とたたえた。相撲には異国の文化人を引き付けてきた歴史もある。そんな事実も踏まえて、阿炎関は力士としての自覚を。(2020.8.7) 
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