2月22日。
この記事は2019年02月22日配信。
本文の始まり。
 昼休み、JR仙台駅前の仙台朝市をぶらぶらしながら、このところ、毎週のようにキンカンを買っている。赤いネットに入って500グラムで数百円。
 朝食後、水でザザッと洗って、かぶりつくという我ながら何の工夫もない雑な食べ方。けれども、上品ないい香りが好ましく、愛らしい果実に魅せられる。
 紀州生まれの詩人佐藤春夫の『望郷五月歌』の一節に<空青し山青し海青し/日はかがやかに 南国の五月晴れこそゆたかなれ>。どういうわけか、冬の柑橘キンカンには初夏の詩がぴったり。
 キンカンは南国・宮崎県が全体の約7割の生産量を占めて圧倒的な1位。次に鹿児島、熊本、佐賀、そして、詩人の故郷・和歌山へと続く。青空が似合う南国の果実がどうやらキンカン。
 そういえば、かつて愛読していた辰巳浜子著『料理歳時記』(中公文庫)にキンカンの甘露煮が載っていた。書架から探し出すと、あったあった。コトコトと砂糖で煮詰めて最後にしょうゆをひと振り。そうすると、酒のつまみに結構行けるという。晩酌の楽しみがまた一つ…。
本文の終わり。

前の記事はありません。
次の記事はありません。
社説を読む。
河北春秋を読む。

メニュー始まり。
先頭へ移動。
トップページへ移動。
メニュー終わり。

河北新報オンラインニュースに関するお問い合わせやご意見は、メールアドレスc-site@po.kahoku.co.jpまでお寄せ下さい。
ページの最後です。