Bar酔粋駅近

2018.06.14号掲載

酔粋駅近

市内の別の場所で仲村さんが開業したのが12年前。東日本大震災の影響でビルの取り壊しが決まり、6年前現在の所へ移転した。ランチタイムや繁忙時は奥さんの貴子さんも店を手伝う。2人の人柄に引かれ、以前の店から続けて通う常連客も多い


ウチナー気分で あっり乾杯

[地下鉄南北線 北四番丁駅]
沖縄家庭料理 ちゅら

10年ほど前、沖縄にハマッた。沖縄本島や離島へ頻繁に旅し、泡盛、ゴーヤー、ソーキそばが大好きになった。今も沖縄料理の店を見かけるとふらふらと吸い寄せられる。今回紹介する「ちゅら」も沖縄の家庭料理が楽しめる店。地下鉄南北線北四番丁駅南2出入口から徒歩3分。ビル1階の奥まった突き当たり、赤瓦の庇(ひさし)の上に小ぶりなシーサーがちょこんと乗っている。
一歩店に入れば、そこはもう沖縄。至る所にシーサーの置物、壁には琉球舞踊のポスターや三線、流れる曲はBEGIN。ちょっとカオスなムードがまた心地よい。貴重な3席のカウンターが空いていたのでいそいそと腰掛けた。
カラカラ(泡盛用の陶製の酒器)で頼んだ泡盛を琉球グラスに注ぎ、オリオンビール生の相方とまずは乾杯だ。本日のお通しはポークランチョンミートを詰めたピーマンの天ぷら。宮古島の雪塩が添えてある。熱々の天ぷらと香ばしい風味の泡盛が相性抜群。度数が高いからゆっくりゆっくり、と思いつつ、ついグビグビ。
初めて暖簾をくぐった時、気さくに話し掛けてくれた店主の仲村祥さん(51)は、沖縄県西原町の出身。「うちは家族連れで来るお客さんも多いですよ」と話しているところへ、母親と待ち合わせの青年がやってきた。最初に来たのは小学6年の時だったという彼、「20歳の誕生日もここで初めてのお酒を飲みました」と話す口ぶりはどこか誇らしげ。母子ともども沖縄へ行ったことはないそうだが、「ここで十分」と顔を見合わせ笑う。
一方、カウンターの指定席で海の色のマイグラスを傾ける粋な男性は、数えきれないほど沖縄を訪れている通人。「今度行く時は沖縄の伝統芸能を見るのもいいよ」とアドバイスをもらった。
締めに沖縄そば…と思ったが、あれこれ食べ過ぎてもう入らない。ブルーシールアイスクリームをなめながら仲村さんが弾く三線に耳を傾ける。心に「沖縄成分」が足りなくなったらまた来よう。

文/佐藤陽子 
写真/佐藤 英

メニューから

「ラフテー」(沖縄豚角煮)850円

メニューにも「これを食べなきゃ始まらない!」と書いてある店の看板料理の一つ。泡盛と黒糖を使って煮込んだ豚の三枚肉は、とろりと軟らかくコクがある。この他「ゴーヤーチャンプルー」「ジーマーミ豆腐の揚げ出し」「ブルーシールアイスクリーム」を食べ、オリオン生ビールと泡盛などを飲み6190円。

沖縄家庭料理 ちゅら

  • 青葉区上杉1-8-17 上杉21ビル1階
    営/昼 月~土曜11:30~14:00(土曜のみ12:00から)
      夜     18:00~22:00
    休/不定休
    ℡090‐6227‐4788

地下鉄南北線 北四番丁駅 最終電車
泉中央駅行 24:04(金曜24:16)
富 沢 駅 行 23:54(金曜24:06)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

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