Bar酔粋駅近

2018.06.14号掲載

酔粋駅近

店は地下鉄南北線勾当台公園駅北1出口から3分ほど。店名は、「和」「輪」「話」の広がるイメージで名付けた。酒の楽しみを飲食店から広く発信したいと同業の仲間と「日本酒イベント」なども手掛ける


ホッと息抜き 広がる“輪”

[地下鉄南北線 勾当台公園駅]
酒とおばんざい わのわ

今回の目当ての店は「酒とおばんざい わのわ」。裏路地でぱっと目を引く白木の格子に、シンプルで温かみのある店内の雰囲気が気になっていた店だ。カウンターに座り早速今夜の一杯を選ぶ。全国の銘柄が30種は並ぶ日本酒のメニューから、乾杯は夏酒でと、いつもの相方と「ミスターサマータイム」(寒梅酒造)と、「蔵王うすにごり」(蔵王酒蔵)でグラスを合わせた。
店の名物はおばんざいの盛り合わせ。きんぴらにポテトサラダ、おひたしに魚の南蛮漬けなど、「いつものおかず」的な顔触れは、肩の力を抜いて飲むのにちょうどいい。
店長の綱本卓治さん(35)は、「目の前の誰かのためにできる仕事がしたい」と21歳の時に飲食業に就き、居酒屋などを経て昨夏、この店を開いた。初めて持つ自分の店を思い描いたとき、「子どものときに家族で囲んだ食卓が思い出されて…。母の作るきんぴらが好きだったなぁと思ったんです」と話す。料理はホテルや和食店で経験を積んだ料理長の木村朋幸さん(35)が腕を振るう。化学調味料は使わず、だしを使った手作りにこだわっている。
仕事帰りに「いい店がある」と誘い合って来たという陽気なおじさまたちとは、最近はまっているという御朱印帳を見せてもらったりしてひとしきり盛り上がった。
「いつも新しい日本酒に出合えるし、他のお客さんとゆるりと交わす会話がいい」とは、一人飲みを楽しんでいた20代の女性。「料理長のファン。何を食べてもおいしい」と、こちらも若い女性の一人客。綱本さんたら、「予定より女性客が少ない」なんてぼやいていたけど、カウンターで一人で過ごす方法を知っている男前(?)な女性の常連さんがいるじゃない。こちらも夏酒でもう少し杯を重ねたいと、頼んだホヤ刺しや「痛風セット」は、母の味ならぬ、いかにも「おやじの酒のあて」だけどね。

文/関口 幸希子
写真/二瓶 均

メニューから

おばんざい盛り合わせ980円

薫製卵や切り干し大根が入った「ポテトサラダ」や3種類の青菜のおひたし、きんぴらごぼう、おから、昆布と山椒のつくだ煮など人気のおばんざいが少しずつ6種類楽しめる(日によって内容は変わる)。この日は他に、ホヤ刺し、うにたまご、カキのオイル漬けなどの「痛風セット」、鮮魚の茶漬けなど。飲み物は日本酒。会計は2人で9000円。

酒とおばんざい わのわ

  • 青葉区国分町3-4‐21 第二旭ビル1階
    営/17:00~翌1:00
    休/不定休
    ℡022‐398-3370

地下鉄南北線勾当台公園駅 最終電車
泉中央駅行 23:02(金曜は24:14)
富 沢 駅 行 23:56(金曜は24:08)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。