Bar酔粋駅近

2018.08.09号掲載

酔粋駅近

オープンは2017年6月。内装の一部は宮北さん(左奥)がDIY。スタッフの武藤達司さん(右奥)は物柔らかな接客態度にファンが多い“広報部長”


緩やかな雰囲気が隠し味

[地下鉄南北線 北仙台・台原駅]
ワインカフェ イル・ソフリット

今日の店は、東北労災病院近くにある「イル・ソフリット」だ。駅近と言いつつちょいと歩くが、まだ強い日差しもなんのその、あまりなじみのない街で見つけた店に気分はルンルンで向かう。
まずはいつもの相方とビールで乾杯。く~うまい! 暑さで泡の爽快さも格別。食欲にエンジンがかかる。前菜が付く「ほろ酔いセット」に、旬ものが並ぶ黒板メニューからは「コーンムースとトマトのジュレinガゼウニ」を注文。限定3個の残り1個に滑り込みセーフだ。
店主の宮北真一さん(42)は「普通の食材に少し手間をかけているだけ」と話すが、食材の組み合わせ方にわくわくする。北海道出身の宮北さんは札幌の大学を卒業後、一度は仙台で事務の仕事に就いたが、「何かが違って」飲食業に転職。以前から好きだった調理を仕事にしようと、イタリア料理などいくつかの店で腕を磨いてきた。自分が店を開くときは、住み続けてきたこの街にと思っていたという。
「自家製のものが多いし、次々登場する旬の料理もおいしくて飽きない」と話す女性客はランチや夜に週3回は通う。カウンターの常連の中には店の大家さんも。「もう年だし、店を貸すのは辞めると言ったのに、宮北さんが熱心でね」と話し「でもおかげでここに来る楽しみができたの」とうれしそうだ。
昼から続けて開いているせいか、飲んでおしゃべりする人、本を読む人、パソコンで仕事する人など、小さな店内で客が思い思いに過ごす感じがいい。店名の「ソフリット」は、香味野菜を炒めて作る味のベースや隠し味の意味。「店や料理が土台で、人が集まる雰囲気が主役」と思いを込めた。締めのパスタは食べちゃったけど、もう一杯ワインを飲みながら、この街のこの店の、今日の雰囲気を味わおう。

文/関口 幸希子
写真/佐藤 英

メニューから

バーニャカウダ
(秋保大滝自然農園さんの野菜で)900円

彩りもきれいな旬の野菜8~9種を、アンチョビとニンニクをペーストにしたバーニャカウダソースでいただく。開店当時からの人気メニューだ。この日は他に、パテ・ド・カンパーニュ、自家製キャラメルナッツ、桃とミニトマトと生ハムの冷製パスタ、イチジクとコーヒーゼリーのパフェなど。飲み物はビール、ワイン、ノンアルビール。会計は3人で1万500円。

ワインカフェ イル・ソフリット

  • 青葉区台原1-10‐3‐A
    営/12:00~22:00
    休/第1・3月曜、日曜
    ℡022‐346-0990

地下鉄南北線 最終電車
【北仙台駅】
泉中央駅行 24:06(金曜は24:18)
富 沢 駅 行 23:52(金曜は24:04)
【台原駅】
泉中央駅行 24:08(金曜は24:20)
富 沢 駅 行 23:50(金曜は24:02)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

酔粋駅近