Bar酔粋駅近

2018.09.20号掲載

酔粋駅近

「いろりで魚を焼くのが楽しくて仕方ない」と沼田さん。メニューにも「本気で焼きます!」の文字が躍る


ほころぶ笑顔 炭火照らす

[地下鉄南北線 長町駅]
いろり焼 炭レ(スミレ)ちゃん

秋の味覚の代表格といえばサンマ。昨年が不漁だったので、この秋の豊漁の知らせはひとしおうれしい。飛び切りうまいサンマを食べたくなり、いつもの相方と向かったのは太白区長町の「炭レちゃん」。仙台市地下鉄南北線長町駅の南1出入口から徒歩3分。ビル1階の奥まった場所にあるので、見落とさないようご用心。
店内に入ると一番目立つ一角にいろりがある。その真ん前の席に陣取り、地酒の「磐城壽」(いわきことぶき)を頼んだ。生ビールの相方との乾杯もそこそこに、さっそくサンマ焼きを注文。「今年は太くて脂がのってますよ」。店長の沼田光一さん(33)が手際よく串を打ち、焼き始めた。
昨年10月、店のオープンに当たりどうしてもいろり焼きをやりたかった沼田さん。尊敬する市内の居酒屋店主に頼み込み、串打ちから焼き方まで教わった。「炭の遠赤外線効果で、強火の遠火で焼けるんです。魚の一番おいしい焼き方だと思います」と説明も熱が入る。目の前には焼けゆくサンマ。皮はこんがり色づき始め、中から脂がジュワジュワとあふれている。生つばを飲み込んだ時、店の電話が鳴った。常連客からの予約で「19時に行くからサンマ6匹焼いといて」とのこと。着いたらすぐ食べたい気持ち、分かるなあ。カウンター席の女性2人連れもサンマをオーダー。「ここはいろりで焼いた魚がおいしくて」。にっこり顔を見合わせた。サンマ以外にも大トロイワシ、ノドグロ、ホッケと次々注文が入り、炭火の周りは大にぎわいだ。
「お待たせしました」。ついにこちらのサンマが登場。「スダチを搾って背中の太ったところをがぶっといってください」とのお勧めに従い、がぶりっ、はふはふっ。湯気と熱さと香ばしさがいっぺんに口の中に入ってくる。おいしいっと沼田さんに告げると「良かったです!」と満面の笑顔が返ってきた。身もわたも余さず平らげ、皿に残ったのは頭と中骨。赤々と輝く炭を眺めながらおいしさの余韻に浸った。

文/佐藤 陽子
写真/佐藤 英

メニューから

「生サンマの囲炉裏(いろり)焼き」780円

皮はパリッ、身はふっくらと焼けたサンマはぜひ1人1匹注文を。価格は今後サンマの仕入れ値に合わせて安くなる可能性大だとか。この他、野菜豚巻き串5本盛り合わせや炭レちゃんラー油奴、アンチョビガーリックポテトを頼み、日本酒あれこれ飲んで(カメラマンはノンアルコールビール)7740円。

いろり焼 炭レちゃん

  • 太白区長町5-2-6 森民ビル1階
    営/日~木曜、祝日  17:00~翌1:00
      金・土曜、祝前日 17:00~翌2:00
    休/無休
    ℡022-797-6303

地下鉄南北線 長町駅 最終電車
泉中央行 23:51(金曜24:03)
富 沢 行 24:07(金曜24:19)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

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