Bar酔粋駅近

2019.04.11号掲載

酔粋駅近

階段の天井絵や酒蔵風の模様など内装にも凝っている。触り心地の良いサイカチの木のカウンターは7席、3人用席と個室になるテーブル席(2~4人)がある。仙台駅地下鉄北7出口から2分ほど

秋田の酒に “心地酔い”

[地下鉄 仙台駅]
居酒屋さびと

今回の目当ての店は、名掛丁センター街にある「居酒屋さびと」。仙台駅前のアーケードの脇、小さな店がひしめく横丁は昭和の風情が漂う。店はビルの2階にあるが入口には看板がなく、目印は階段に誘うように並ぶ日本酒の瓶だ。
早速カウンターの端を陣取りいつもの相方と日本酒で乾杯。このお店、オーナーの出身地ということで日本酒はほぼ秋田県のもの。県内35蔵中、時季によって変わるが20蔵ほどがそろう。ここでしか飲めないという限定酒があると聞いて2人で飛び付いた。あてにはニシンの刺し身を。お通しの豆腐に合わせていた、さんしょう味噌といい、醬油も秋田のもので、ちょっと甘め。それがまた秋田のお酒に合う。
「さびと」という名前は、「わび・さびから名付けているんですよ。この店にあるのかないのか分かんないですけど(笑)」と店長の菅勝己さん(48)。隠れ家的なお店だが、女性の一人客も多いのは、菅さんのこんな飄々(ひょうひょう)とした雰囲気に引かれるからかも。
菅さんは和もフレンチもこなし、お酒の状態を自らもちょいちょい見極めながら(!?)お薦めしてくれる。飲む順番も含め、「お酒はほぼお任せして楽しんでいます」と常連の女性。会社の同僚だという男女2人客もあれこれ飲み比べを楽しんでいる。隣り合う2組がやけに楽しそうに話しているものだから知り合いって思っていたら、「今日、初めて会いました」だって。
オーナーとは違い、実は菅さんは広島県生まれで、東北旅行中の広島県人が訪ねて来たこともあるとか。ちょっとしたつながりを求めて人は集まる。いずれにしても「お酒が大好き」ってことは共通なのだけど。小さな店はすぐ満席になることも多い。ふらりと行くなら開店後の早い時間帯がお薦めだ。

文/関口 幸希子
写真/佐藤 英

メニューから

「やわらか芯タン焼き」
(1人前700円/写真は2人前1400円)

芯たん(牛たんの中心の部分)を塊のまま炭火で焼くことで、スライスしたときにちょうどよいレア感を残す。わさびと好相性で牛たんの印象が変わると人気の一品。他にホタテときのこのソテー、ニシンの刺身など。飲み物は日本酒、会計は2人で9288円。

居酒屋さびと

  • 青葉区中央1-8-31
    名掛丁センター街京屋ビル2階
    営/17:00~24:00
    休/不定休
    ℡022-393-6772

地下鉄 仙台駅 最終電車
[南北線]
泉中央駅・富沢駅行 23:59(金曜は24:11)
[東西線]
八木山動物公園駅・荒井駅行 23:59(金曜は24:11)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

酔粋駅近