Bar酔粋駅近

2019.05.23号掲載

酔粋駅近

「出した時に『わあ~!』と驚いてもらうのが楽しい」と山田さん。スーパーに行くとスイーツに使える素材を探して隅から隅まで見て回るそうだ

大人な夜に アートな一皿

[地下鉄東西線 青葉通一番町駅]
アシェット デセール エトネ

「甘いものは別腹」とはよく聞く言葉だが、今回紹介するのはメインで味わうスイーツの店。仙台市地下鉄東西線青葉通一番町駅の北1出入口から徒歩3分。ビルの地下にある「アシェット デセール エトネ」がその店だ。アシェットデセールとは皿盛りデザートを意味するフランス語。フレンチコースの最後に供される華やかな一皿を思い浮かべてもらえればいい。そう書くと「お酒はどうした?」と心配する方もいるかもしれない。安心してください、もちろんあります。
この店ではいつも「今日はどんなスイーツに出合えるか」と期待感いっぱい。席に付きさっそくメニューに目を走らせる。4種類の中から迷いに迷って「キウイのパフェ」を選んだ。店主の山田智絵さん(35)がフルーツやジュレ、ムース状のソースを盛り付けていく。それを眺めながら、ワクワク感は最高潮。
東京の製菓専門学校を卒業した山田さん。結婚式場やホテル、フレンチレストランで働くうちに「目の前で一番おいしい瞬間を食べてもらえるのが面白いな」と皿盛りデザートに魅せられた。山田さんが生み出す皿はどこかにうれしい驚きが隠されている。ワサビやブルーチーズ使いは珍しくない。焼きナスやポルチーニを使ったこともある。「普通が嫌。静かな目立ちたがり屋なんです」と自己分析してフフフと笑う。
キウイのパフェが出来上がった。グラスの中の世界にそっとスプーンを入れ口へ運ぶ。一さじごとに味や食感が変わる楽しさ。そこへ山田さんが合わせた白のスパークリングワインをグビッ。爽やかな甘酸っぱさが全てをキュッとまとめる。お酒とスイーツ、ああ大人で良かった。隣で同じパフェを食べていた男性は「組み合わせのバランスがいい」と絶賛し瞬く間にペロリ。「もう一皿いけますね」と周囲を笑わせた。
食べ終わった後は、空っぽの器を前にちょっぴり寂しくなるのもいつものこと。うーん、次回こそは禁断の「おかわり」しちゃおうかな。

文/佐藤 陽子
写真/佐藤 英

メニューから

「キウイのパフェ」
アルコールとのセットで1800円
(コーヒー、紅茶などソフトドリンクとのセットは1600円。いずれも焼き菓子3種の小皿付き)

グラスの中はさまざまなフルーツにカルピスヨーグルトのエスプーマ。逆さになったシューの中にはココナッツクリームが仕込まれている。酸味が効いたキウイのソルベが絶妙なアクセント。相方は「苺(いちご)とピスタチオのミルフィーユ」に赤ワイン、カメラマンはキウイのパフェ。3人で5400円。

アシェット デセール エトネ

  • 青葉区国分町1-6-1
    ルナパーク一番町ビル 地下1階
    営/13:00~22:00(LO21:00)
    休/火曜、臨時休あり
    ℡022-796-4984

地下鉄東西線 青葉通一番町駅 最終電車
荒井行      23:57(金曜24:09)
八木山動物公園行 24:01(金曜24:13)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

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