Bar酔粋駅近

2019.06.13号掲載

酔粋駅近

テーブル席26席を一人で切り盛りする。銘柄の豊富さ、料理との相性、瓶内熟成の面白さなどテーマを持って提案しながら、ベルギービールファンを増やしている

飲んで 笑って つながる縁

[地下鉄東西線 大町西公園駅]
ブラッスリーロイド

今日向かったのは、仙台市地下鉄東西線大町西公園駅から5分ほど、ベルギービール専門店「ブラッスリーロイド」だ。店は雑居ビルの2階奥。少々分かりにくいが、扉を開ければ、個性派ビールの深い世界が待っている。
メニューはたる生、ボトル合わせて7種のビール。香りや味、原料も多様で「取りあえず」ではなく、じっくり選ぶことにする。「メニューに出ていないボトルが100種以上ある」と聞き、お薦めを数種並べてもらって、悩んだ末に食前酒に合うココナツ風味のフルーツビールに決めた。「ふくよかな味を」と頼んだ相方はシャンパンのようと評されるビールだ。どちらもぐびぐびというよりゆっくり味わいながら飲める。あてにはベルギー風のポテトフライを。さっき二人でダイエットの話をしたことは忘れよう。
壁際に並ぶ空き瓶は、「これまで扱った銘柄です。220種…から数えてないですねぇ。アハハハ」と店主の阿部芳大さん(35)。時折響く楽しそうな笑い声が印象的だが、ビールの味、製法や歴史まで、よどみなくあふれる解説に感心してしまった。
東京の服飾専門学校時代にベルギービールに出合い、20代半ばから本格的にベルギービール専門店で経験を積んだ阿部さん。石巻市出身で、東日本大震災後の宮城で「ビールを通じ人をつなぎたい」と、昨年1月にこの店を開いた。
「ビールの楽しさを教えてもらった。いつ来ても新しい発見がある」と常連の男性客。「転勤で来た仙台でいい店を見つけた」とうれしそうだ。女性2人客は「阿部さんの人柄なのか、とにかく居心地がいい」と話す。近隣の飲食店とのコラボや「映画の会」などイベントも開催。個人的には「B型はベルギービールがお好き」の会が気になるところ。ビールがつなぐ縁を多彩に演出している。こんな店が街の片隅にあるのだ。

文/関口 幸希子
写真/佐藤 英

メニューから

おまかせ前菜盛り合わせ(980円)

前菜メニューから数種セレクトされた盛り合わせを楽しめる。この日は鴨肉の薫製、うずらの卵のトリュフオイルマリネ、ベーコンとホウレン草のオムレツなど。他に、ナスとひき肉のエスニック餃子、ハンガリー産豚バラのフランドル風ビール煮込みなど。飲み物はビール。会計は2人で6900円。

ブラッスリーロイド

  • 青葉区大町2-14-11 ファーストステージ1 2階
    営/月曜18:00~23:00、火・水・木曜18:00~24:00、金曜18:00~翌3:00、土曜14:00~翌3:00、日・祝日15:00~23:00
    休/月曜または火曜(不定休)
    ℡022-797-2246

地下鉄東西線 大町西公園駅 最終電車
八木山動物公園行 24:02(金曜は24:14)
荒井行      23:55(金曜は24:07)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。

酔粋駅近