Feature特集

(2ページ)

夏山で水遊び

La4区を後にしたライター・ヨーコと編集部Kは、義経公行列の終着点「観月台文化センター」を目指し歩みを進める。途中出合ったのは、大正時代に建てられた歴史感じる建築物だ。

和洋折衷 繁栄伝える屋敷
奥山家住宅

藤田商店街の中ほどに建つ「奥山家住宅」は、江戸から昭和初期にかけ、国見町の大地主で豪商だった奥山家の三代目忠左衛門が、大正10年に建てたお屋敷。白壁に瓦屋根が映える和の主屋と、八角の塔屋にタイル張りの壁がモダンな洋館とが美しく融合している。当時は迎賓館としても使われていたそうで、玄関の天井には見事な龍の彫刻がある。内部もさぞや…と胸が高鳴ったが、現在も奥山家当主の住居として使用されているとのことで、見学は断念。しかしご安心を。義経まつりでは特別公開が行われるので、読者の皆さんはぜひ訪ねてみて。



地元の誇り感じる建築群
国見石造りの蔵や外壁


藤田商店街を歩いていると、石造りの蔵や外壁が目につく。使われている石はベージュがかった色で、ざらざらした表面の加工に味がある。調べてみると「国見石」という国見町内で採掘された石材らしい。加工しやすく火に非常に強い特徴を持つとあって、昭和の中ごろにはこの石で建てた石蔵を持つことが人々のステータスとなり、多くの石蔵が建てられたそう。中でも代表的なのは、1941(昭和16)年、軍事用米備蓄のために建てられた「旧小坂村産業組合石蔵」。昨年9月には国の登録有形文化財に指定されている。商店街から足を延ばして石蔵を訪ね、特別に中へ入らせてもらった。外気温との差は約10℃。ひんやりとした空気に包まれ、思わず「涼しい!」。9月9日㈯10:00〜15:00には「石工(ロック)フェスin石蔵2017」を開催。石蔵を特別に公開する他、国見石の窯でのピザ作りなどを体験できる。この他にも町内には数多くの石蔵が残されている。地元の誇りを感じる国見石建築を巡ってみるのも一興だ。


貴重な音色に聞きほれる
観月台文化センター

義経公行列の終着点、町の中心部にある「観月台文化センター」は、500人収容のホールや研修室などを備える文化施設。ここで出合ったのは、オーストリア製のグランドピアノでその名も「ベーゼンドルファー290」。特徴は、鍵盤数が標準のピアノが88なのに対し、ベーゼンドルファーは低音に9鍵多い97鍵を持つ。国内でも数が少ない貴重な楽器で「演奏したい」と遠方からわざわざ弾きに訪れるピアニストもいるそう。「国見町の宝」として町民からも愛されているピアノなのだ。

■国登録有形文化財 奥山家住宅

所/福島県国見町藤田北11
問/国見町まちづくり交流課 ℡024-585-2967
■国登録有形文化財 旧小坂村産業組合石蔵
所/福島県国見町内谷字西堂42-1
問/国見町まちづくり交流課 ℡024-585-2967
※奥山家住宅と旧小坂村産業組合石蔵は通常非公開
■観月台文化センター
所/福島県国見町藤田字観月台15
営/9:00〜21:30
休/第1月曜(祝日、振替休日の場合は営業、翌日休み)
問/℡024-585-2676


 

特集