Feature特集

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夏山で水遊び

村山市在住でエッセイスト兼イラストレーターのきくちいまさん(43)は、ほぼ毎日、着物で過ごし、気軽に楽しめる「ふだん着物」を提案する。中学2年と小学5年、4年の3人のお子さんを育てるきくちさんに、自身の経験を踏まえ、七五三を楽しく祝うアイデアを伺った。

晴れの日はお母さんもおしゃれを

七五三

「ふだん着物」を実践
きくちいまさんに聞く

上の2人が男の子、下が女の子です。娘の3歳のお祝いの時は、お兄ちゃん2人はハイネックのセーターに着物、袴(はかま)という、少し砕けた書生スタイルでお宮参りをしました。

私は毎回しっかり、おしゃれをしました。七五三は子どもの成長を祝う晴れの日。「特別な日ですから、お母さんも最高にきれいにしましょう」と提案したいですね。

母親は子どものことで手いっぱいになりがちですが、お母さんがきれいな装いをすれば、子どもも「今日はみんなが祝ってくれる特別な日」だと実感できます。美容院に行き、メークもしっかりする。自己満足かもしれませんが、子どもたちに何かを感じてもらえたと思います。

普段、着物と縁のない方が着物姿になれば、より一層、特別感を演出できます。レンタルもいいですが、まずは自分の親や親戚に「着物ない?」と尋ねてみてください。意外と誰か持っていて「眠っていた着物が日の目を見る」と喜んでくださるはずです。ちなみに私は、ザクロ柄の母の訪問着を着ました。

幼い子の着物姿はかわいいけれど、重くてちょっと大変。娘が3歳の時は少しでも負担を減らそうと、軽い長襦袢(じゅばん)地で着物を作り、残った布で髪飾りとバッグを作りました。

少しカジュアルになりますが、お母さんの着物で子どもの着物、残り切れでお母さんの帯を作り、おそろいの雰囲気を楽しむのもすてきです。

実は一つだけ後悔しています。それは、自分たち家族だけで記念撮影してしまい、両親に声を掛けなかったこと。寂しかったかもしれません。七五三はみんなで正装して写真を撮るいいチャンス。写真は年賀状にも、いざという時にも使えますからね。


長襦袢の端切れで作った小物


参拝客でにぎわう桜岡大神宮(青葉区・西公園内)。カメラが家庭に普及しておらず、写真館が出向いて記念撮影していた(写真家・小野幹さん撮影)
●メダル 3年前に神社で祈祷(きとう)を受け、最後に「お子さんにはメダルがあります」と言われました。アニメ「妖怪ウォッチ」が当時はやっていて、妖怪メダルを集めていた子どもと2人でそわそわしていたら、首から下げるメダルを渡されました。(Mママ)
●歯なし 子ども写真館で記念撮影し、洋装もしました。まるで兄妹で結婚するような、ほほ笑ましい写真になりました。
 私の周りでは、乳歯が抜けた歯なしの写真になるのを気にする人は、早めに撮影を済ませていました。(Kママ)
●うるさい 祈祷の最中にどらが鳴り、3歳だった長女が「うるさい」と言って隣の人に吹き出され、恥ずかしい思いをしました。(Uママ)
●土手滑り お参り後すぐ、娘が着物姿で土手を滑り降りたので、その場で脱がせました。3人娘のうち2人が、同じ土手を滑り降りました。子どもにとって着物は窮屈なんですね。卒業式に袴をはかせたくて今、着付けを習っています。子どもで精いっぱいで、私は着物を着る余裕がありません。(Iママ)
●65カット わが家の兄、妹きょうだいは、どちらも緊張するタイプなので、65カットほど記念撮影してデータをもらいました。最初の20カットは緊張気味でしたが、最後は自然な笑顔になり、とてもかわいい写真が撮れました。(Tママ)