Feature特集

2018.02.01号掲載

スギ花粉シーズン
傾向と対策

スギ花粉が飛散するシーズンが到来した。花粉症がある人にとって憂鬱(ゆううつ)な気分になる季節。宮城県の今年の飛散量はどの程度なのか。花粉症の人はもちろん、初めて発症した人も早めの対応が肝心だ。ともに花粉症歴が数十年のライターと編集部員が傾向と対策を尋ね歩いた。(し・こ)

スギ花粉の計測器。ステンレス製の円盤の間に、粘着性のワセリンを塗ったプレパラートを置き、付着した花粉を顕微鏡で数える=日本気象協会東北支社

宮城の飛散 前シーズンの2倍程度
日本気象協会予測

治療など早めの対応肝心

宮城県のスギ花粉の飛散量は前シーズンの2倍ほどで、例年並み。日本気象協会が1月16日に発表した今シーズンの予測だ。

昨年は飛散が少なかったため、症状が軽めで済んだ人が多かったと考えられる。編集部(こ)も、珍しく春を楽に過ごした記憶がある。今年は注意した方が良さそうだ。

年ごとの飛散量は周期的に増減する傾向もあるが、前年の夏期(6~8月)の気象条件に大きく左右される。気温が高くて日照時間が多く、雨の少ない夏だと花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるという。

昨夏は気温と日照時間は平年並みで、降水量が多かった。同協会東北支社(仙台市)職員で気象予報士の三浦満さんは「8月の天候不順で雄花の花芽がさほど多くならなかったとみられます」と語る。

仙台、2月下旬開始か

仙台の今年の飛散開始日は2月20~25日ごろと予測される。太白区向山にある同協会東北支社は屋上に設置したスギ花粉の計測器で観測している。1平方㌢当たり1個以上のスギ花粉を2日連続で観測した場合に、1日目が飛散開始日と認められる。

実際には地域によって2月上旬にはわずかに花粉が飛び始める。三浦さんは「早めに耳鼻科に行って対策を取ることが大事でしょう」と話す。

スギとヒノキの花粉を観測しているが、東北の場合はほとんどがスギ。今年の仙台の飛散ピークは3月中旬から下旬にかけてとみられる。

予報を活用して生活

同協会は、花粉の飛散開始が予測される1週間ほど前からゴールデンウイークのころにかけて毎日、「スギ花粉予報」を発表する。

予報は4段階で、1平方㌢当たり9個までは「少ない」、10~29個は「やや多い」、30~49個で「多い」、50個以上だと「非常に多い」としている。

「少ない」でも重症者は症状が現れ、「非常に多い」だと軽症者さえも発症する可能性が高いとされる。外出時や家での生活に、予報を上手に活用してみてはいかがだろうか。


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