Feature特集

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「謎解き街歩き」の謎を制作した「謎杜プロジェクト」。メンバーはどんな人たちで、何をしているのか。とても謎めいている。代表・根本聡一郎さんの素顔を含め、インタビューで探った。

謎杜プロジェクトの謎に迫る

日常を豊かにする仕掛けを


街の魅力を謎に

謎杜プロジェクトは、「現実世界にゲームを仕掛ける集団です」と根本さん。るーぷる仙台を活用した「政宗の試練」(2015年)を皮切りに、仙台の街が舞台の謎解きゲームを展開し、いずれも好評を博してきた。メンバーは、10~30代の社会人や大学生が十数人。普段はそれぞれの仕事や勉強にいそしみ、プロジェクトが始動すると集まって活動するという。

今回は8つの商店街全てに謎を作るミッションに少々苦戦したそう。「でも、商店街は政宗の町づくりの跡などが多く残っていて、知れば知るほど面白い。僕たちが心を引かれた街の魅力を、謎に忍ばせました」とにっこり。「ゲームに参加して謎を追ううちに、街がいつもと違って見えてくるはず。時間を気にせずゆっくり楽しんでもらえれば」


「東北の役に立つ」

根本さんはいくつもの顔を持つ。NPO法人理事、ライター、そして新進気鋭の作家でもある。元々は教員を目指して大学へ入ったが、2年生のときに東日本大震災が発生。居ても立ってもいられず沿岸部へ通い、がれき撤去などのボランティアに没頭した。

卒業後、「一生東北の役に立とう」と決心。ボランティアで培った人脈とスキルを生かして、農業支援やインターネットでの情報発信を行い、複数のNPO法人の活動に関わった。謎杜プロジェクトの結成や、作家としてのスタートもこの頃だ。

全ての活動の根底にある思いを、「東北で物語を作り、物語で世界を変える」と表現する。「住む人がわくわくするような、日常が豊かになる仕掛けを作りたいんです」。謎解きゲームも、小説もそのツールなのだ。

謎解きゲームの好きなところは「敵がいないこと」だという。「敵を倒すのではなく、手分けしたり教え合ったりして共に課題に立ち向かう。で、気づいたら自分の街が好きになっている。そうなったらいい」。うん、いい。参加したくなった。根本さんがこの先、東北に何を仕掛けるのかも、楽しみだ。


「謎解き街歩き」に登場するスポット以外にも、仙台市中心部商店街にはさまざまなトリビアがある。「まちくる仙台」で聞いた、知れば誰かに教えたくなる小ネタを一挙に紹介。


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