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甘酒は料理にも活用できる。泉区で発酵教室「こしぇる箱」を主宰する千葉幸子さんに、甘酒のまろやかさと甘みを生かして、簡単に作れるレシピを紹介してもらった。

果物や野菜を加えて
調味料使いもお勧め


千葉さんは自身の体調不良を改善しようとさまざまな食材を試すうち、腸内環境を整えることの大切さを実感。発酵食の魅力にはまったそう。「甘酒は、おいしくて美容と健康にいい日本古来の発酵食。気軽に生活に取り入れてほしい」と話す。

お薦めは、生の果物と一緒にミキサーにかける「フルーツ甘酒」。野菜を加えてグリーンスムージー風にしてもいい。

自然な甘みとうま味が豊富なので、砂糖やみりんの代わりに調味料として使えば味わいに深みが増すという。「一度にたくさん飲むより、毎日少しずつ取る方が効果的」と千葉さん。スーパーでもさまざまな甘酒が売られているので、冷蔵庫に常備してみては。



甘酒って、本当に体にいいの? 夏に飲むといい訳は?発酵に詳しい宮城大の金内誠教授に分かりやすく解説してもらった。


吸収されやすく
食物繊維や
オリゴ糖が豊富

甘酒には酒粕(かす)からつくるものと米麹からつくるものがあり、砂糖を加えなくてもしっかりした甘みが生まれるのは麹甘酒です。一晩置けばできることから、昔は「一夜酒(ひとよざけ)」とも呼ばれました。

日本人に古くから親しまれ、江戸時代の文献には「甘酒売り」の行商に関する記録があります。当時の人は経験的に栄養価の高さを知っていて、疲れの出やすい夏場に飲んだのでしょう。俳句の夏の季語にもなっています。

甘酒は、麹菌が生成する酵素の働きで、デンプンがブドウ糖に、タンパク質がアミノ酸に分解され、非常に吸収されやすいのが特徴です。「腸の掃除係」の食物繊維や、善玉菌の働きを促すオリゴ糖も豊富で、腸内環境の改善に大変効果的。疲労回復に役立つビタミンB群も豊富です。

よく「飲む点滴」と言われます。実際は点滴とは成分が全く異なっていますが、体に負担を掛けずに栄養を吸収できるという意味では、言い得て妙ですね。

飲むなら朝
適量は湯のみ1杯

甘酒を飲むなら朝がお勧めです。ブドウ糖は脳や体のエネルギー源で、体を目覚めさせるのに最適。カロリーは、200ccでご飯半膳から1膳分相当。湯のみで1杯くらいが1回の適量でしょう。製氷皿で凍らせてそのまま食べたり、飲み物に入れたりするといいですよ。

 

 



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