Feature特集

2018.09.13号掲載

お待たせ
新米の季節です

真っ白でふっくら、つやつや。炊きたての豊かな香り、かみしめるほどに広がるうま味と甘味。どんなおかずも受け止め、引き立てる懐の深さ…。あぁ、今すぐご飯が食べたい。新米シーズンを前に、宮城のお米の基礎知識を学ぼうとJA全農みやぎを訪ねた。宮城が誇る「ごはんの友」もど~んと紹介するのでお見逃しなく。(あ)


一粒一粒 感謝して味わう


新緑がまぶしい5月になると、宮城県でも田植えがスタートする


水の管理が米作りには重要


秋は黄金色の稲穂を刈る、収穫の季節だ

昼夜の寒暖差
重要

米どころ・宮城。私たちが日々何気なく食べている宮城県産のお米は、全国でもトップクラスの品質を誇る。なぜ宮城ではおいしいお米ができるのか、JA全農みやぎ米穀部の白井克幸(よしゆき)さんに聞いた。
 
「宮城のお米がおいしい理由は、一つは米作りに適した気候と自然、もう一つは生産者の工夫と熱意です」と白井さん。

気候については、特に稲の成長期から開花期にあたる夏、十分な日照に恵まれながら、夜はしっかり気温が下がることがポイントだそう。
 
日中、たっぷりの日差しを浴びて光合成することで葉にため込んだ養分は、夜の間にどんどん稲穂へ送られる。夜も気温が高いままだと稲も体力を消耗し養分を回しにくくなるが、宮城の夏の夜は涼しいことが多く最適。昼夜のサイクルが効率的に回ることで、でんぷんがぎゅっと詰まったおいしいお米ができる。水晶のように透明感があり、炊けば粒がしっかり立ち、中はふっくらするのが優等生の証しだ。

生産者の努力
実る


網の目のように走る大小の川の恵みも、大きなメリットだ。「ただし、豊かな水資源が生きるのは、貯水池や水路の管理など、生産者の知恵と工夫があってこそ」と白井さん。大崎地域で申請した持続可能な水田農業を支える「大崎耕土」の伝統的水管理システムが昨年「世界農業遺産」に認定されたことは、技術力の証しの一つといえるだろう。

生産者の努力は他にもある。繰り返し冷害などに見舞われる宮城では、そのたびに生産の工夫を重ねてきた。「特に1993(平成5)年の冷害は大打撃でした。でも苦境を乗り越えたことで、昨年のような長雨が続いた年でもでもおいしいお米を届けることができたのです」と、白井さんは農家の思いを代弁するかのように熱を込める。そんな情熱を知ると、ご飯粒一つ一つまで大切に味わおうという気持ちになった。

2ページにつづく

特集