Feature特集

2018.12.20号掲載

猪〜楽しい

イノシシの話

2019年の干支(えと)は亥(イノシシ)。来年は「猪突猛進」で駆け抜けたい、と意気込む年男の編集部Tと共にイノシシに迫った。新しい年が読者の皆様にとって猪(ちょ~)楽しい年になりますように!(よ)

意外な実像にドキ♥

 

①目:まつげが長くてチャーミング
②鼻:器用に動かして土の中を掘り、70㎏くらいのものも動かす
③尾:楽しい時にフリフリ動く
④キバ:かむ時に研ぎ澄まされ、小さいけれどとっても鋭い
⑤背毛:20㎝くらいで硬くてごわごわ


繊細できれい好き

まずはイノシシをよく知ろうとセルコホーム ズーパラダイス八木山(仙台市八木山動物公園)へ。同園で見られるのは、ニホンイノシシのゲンイチロウ(♂推定6歳・宮城県出身)。担当飼育員の小泉(おいずみ)志保さんに特徴を聞いた。


「イノシシは鼻で地面を掘って食料を探すので、鼻の力がとても強い動物です」。楽しんでえさを探せるようにリンゴやサツマイモを毎日埋めているそう。気が荒いイメージも実は臆病な性格の裏返しで、驚いた時は鳴き声を上げてぐるぐる走り回ることもあるとか。

「屋内から放飼場に出る時、雪が積もるなど少しでも普段と違うとなかなか出てきません。それと、ドングリはちゃんと口の中で殻をむいて虫食いはよけます。繊細できれい好きなんです」。それを聞いたTは「気が小さくてきれい好きって私みたいですね」と親近感を覚えた様子。


縄文人に大人気?

次なるイノシシスポットは仙台市縄文の森広場。土偶作り体験で、Tがイノシシ土偶作りに挑戦した。学芸員の佐藤祐輔さんによると、縄文遺跡から出土する動物の土製品は、ほぼイノシシかクマだとか。特にイノシシは関東から東北にかけて多く出土する。現代より頭数も多く、野山を自由に駆け回っていたのかも。

土をこね始めたTが「粘土遊びみたいで楽しい。縄文人もこんな気持ちだったのかな」と機嫌良くつぶやくと、佐藤さんは「いや、縄文人にはイノシシは狩りの対象。遊びではなく真剣に作業していたと思いますよ」。イノシシ土偶は、集落から1体出土するかどうかという希少なもので「誰もが自由に作れたものではないはず」(佐藤さん)。特別な場所に飾り「狩りが首尾よく行くように」と祈っていたのだろうか。佐藤さんは「そうだったかもしれませんね」とうなずいた。

1時間半ほどでイノシシは完成。Tは新年の守り神に自宅玄関に飾るとのこと。縄文人のたくましさにあやかれるといいね。


■セルコホーム ズーパラダイス八木山
 太白区八木山本町1-43
 問/℡022-229-0122
https://www.city.sendai.jp/zoo/


■仙台市縄文の森広場

 太白区山田上ノ台町10-1
 問/℡022-307-5665
   ※土偶作り体験は随時受け付け
http://www.sendai-c.ed.jp/~bunkazai/~jyoumon/


(両施設とも年末年始の営業時間はWEBサイトで確認を)

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