Feature特集


  

2019.02.14号掲載

食べて肥満改善!?
1975年型食事法

痩せたいから食べるのを我慢するのはもう終わり!? しっかり食べて肥満を改善し、健康長寿を目指す「1975年型食事法」をご存じだろうか。東北大大学院農学研究科・都築毅准教授(食品機能学)のチーム研究で、肥満やしわ、しみ、抜け毛の予防効果まであることが分かり、話題になっている。44年前の食事にどんな秘密が隠れているのか。75年だけに「Gメン′75」よろしく探ってみた(分かるかな~?)。(せ)


和食基本に時々洋食

世界トップクラスの長寿を誇る日本。最近は海外でも「和食が健康にいい」と注目される。しかし、「個々の食材の栄養素に関する研究は山ほどあっても、調理法も含めどんな日本食が健康にいいか、科学的に調べた研究はありませんでした」と都築さん。

そこで2005年から、国の栄養調査や料理番組などを基に1960年、75年、90年、2005年の献立を再現し、長期間、マウスに与えた。その結果、魚や豆、海藻などが多く、肉や乳製品が少なめの75年型を食べたマウスが、最も代謝が活発になり、内臓脂肪が減って毛並みや皮膚の状態も良くなった。

体重、腹囲も減

16年には20~70代92人を対象に臨床試験をした。75年型と欧米化が進んだ現代食(15年型)を1日3食28日間、食べてもらったところ、軽い肥満のグループでは、75年型を食べた人の体重、腹囲、肥満度を示す体格指数(BMI)の数値が減り、糖尿病の指標も下がった。

健康な20代のグループには週3回、運動も課した。現代食ではほとんど変化がなかったが、75年型は体重、体脂肪率などが減り、運動能力が向上。睡眠の質も良好で「精神的に落ち着いて快調」という声が多数寄せられ、健康効果が明らかになった。

「痩せたい」「でも食べたい」「イライラする」が口癖になっているあなた(私も)! もう取り入れない手はないではないか。

75年と言えば、国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」で一家が囲む、ご飯と味噌汁、焼き魚、煮物など一汁三菜「ザ・昭和」の食卓が浮かぶ。都築さんは「流通が発達し、多彩な食材が手に入るようになったころです。冷蔵庫に食材を保存し、テレビの料理番組で見た洋食を作る楽しさが増えました」と説明する。

そういえば、まる子の家でもたまにオムレツやグラタンが登場する。日本人に不足していた栄養素が適度に加わった「伝統的和食、時々、洋食」なスタイルが75年型日本食の特徴だ。

しかし、現代の日本食は、肉と油を取り過ぎのメタボ気味か、朝食抜きや偏食で低栄養傾向に2極化しているという。体に良い75年型の食生活に近づくため、都築さんは5つのポイントを挙げる(表参照)。


コンビニも活用

多様な食材を取るって、何だかハードルが高そうだが…。「手作りを勧めるわけではありません。コンビニの味噌汁や真空パック入りの焼き魚、総菜を利用するなど、無理せず食生活を見直してください」と都築さん。なるほど、大切なのは長く続けることね。Gメン(せ)が実践してみた。

 

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