Feature特集

2019.03.07号掲載

仙台防災未来フォーラム2019

みんなで知る伝える備える

3月10日㈰、青葉区の仙台国際センターで「仙台防災未来フォーラム2019」が開催される。東日本大震災から8年がたつこの時季、あらためて一人一人の防災意識に磨きをかけよう。(よ)

仙台防災未来フォーラムは今年で4回目。これまで市民団体、企業、行政、研究機関などさまざまな立場の人が防災について考え、発信してきた
▲︎東北大災害科学国際研究所から講師を迎え、「仙台防災枠組」の内容や特徴を分かりやすく解説する仙台防災枠組講座の基礎編

皆で防災活動
国内外へと発信


応用編は、基礎編を受講した人、地域で防災・減災活動に取り組んでいる人が参加し、事例発表やグループディスカッションを行う


基礎編と応用編を受講した有志によるグループワークの様子。フォーラムでは防災・減災の事例をディスカッション形式で披露する(15:30~16:30、仙台国際センター展示棟会議室4-A)

「仙台防災未来フォーラム」は2015年に仙台市で開かれた「第3回国連防災世界会議」の1周年イベントとして16年に第1回が開催された。フォーラムの趣旨を、仙台市防災環境都市・震災復興室の渡邊千紘さんは「東日本大震災の経験や教訓を将来に伝えるために、防災・減災に取り組む市民の皆さんの活動を発表していただく場」と説明する。「出展者と来場者の交流を通して、皆さんと共に歩んできた仙台らしい復興や防災への貢献の姿を内外へ発信しよう、という意義があります」

フォーラムは毎年開催されており今年で4回目。今回のテーマは「主役はマルチステークホルダー わたしたちが知る・行動する防災の未来へ」だ。

「マルチステークホルダー」とは、企業、行政、学術機関、一般市民など、さまざまな立場にある組織や個人の担い手を意味する言葉で、国籍や性別、年齢にもとらわれない。国連防災世界会議で採択された、世界の防災指針「仙台防災枠組2015–2030」でも、マルチステークホルダーが防災に取り組むことの重要性に触れている。「防災は、行政だけではなく社会全体で取り組むことが大切。一人一人が主役として行動し、防災意識を未来へつないでいこうという意味を込めています」と渡邊さんは強調する。

今回のフォーラムでは、このマルチステークホルダーの概念を広めることも目的の一つとし、多くの企画を打ち出している。渡邊さんは「段ボールの遊具体験や、幼児に人気のキャラクターステージなど、一見関わりが薄く見える中にも少しずつ防災のエッセンスを散りばめ、身近に感じていただくことを主眼に置いた。そこが過去のフォーラムとの大きな違いです」。


仙台防災枠組学ぶ
市民が成果を発表

3月10日は、市民団体、企業、行政、研究機関など、多彩な立場の延べ76団体によるセッション、ワークショップ、プレゼンテーション、ブース展示が行われる。

仙台市もこれまでの取り組みをいくつか紹介する。その中で注目したいのが「仙台防災枠組講座シリーズ」の成果発表だ。市民対象に16年度から市の主催で実施され、3年間で約700人が仙台防災枠組について学んできた。今回成果発表をするのは、講座の基礎編、応用編を経て、枠組が地域の防災・減災活動にどのように役立つのかを話し合った「ステークホルダーミーティング」の参加者8人。町内会の防災担当や、教職課程専攻の大学生、防災士など顔触れも豊かだ。

「発表者は防災活動をさらに進んだものにしていくためのヒントを、枠組から学んできた方々。市民の皆さんの今後の活動の参考にもなれば」と渡邊さんは期待を寄せている。

2ページにつづく

特集