Feature特集

2019.03.14号掲載

調べてみました

宮城の白い麺

ミーティング中、ひょんなことから「東北人はうどんへのリスペクトが足りない」とヒートアップしてしまった、関西出身のライター。「白い麺特集でうどんを取り上げるから落ち着いて」と火消し役を買って出たのは、常々「麺類みな兄弟」と話す編集部の(け)。思惑が一致した2人は、早速うどんの取材へ。せっかくなら、宮城県が誇るご当地麺「温麺」も取材してきなさい!(あ)


だい久製麺のつゆシリーズ

中楯社長お薦めの「さらしなそば」(手前)と「鴨だしそば」

揚げ玉のトッピングでこくをプラス

残ったカレーを使ったカレーうどん(ライター特製)

出荷量最も多い

最初に2人が訪ねたのは、今年創業70年を迎える「だい久製麺」(青葉区)。商品パッケージや街を走るトラックに描かれた同社のマスコットキャラクター、青いはんてん姿のやっこさんを一度は見たことがあるだろう。

そば、中華麺、焼きそば、パスタなど、多様な麺を製造するが、中楯恭悦社長によれば、出荷量が最も多いのがうどんだとか。特に冬場は鍋による需要が増えるそうだが、「今年は暖冬で、鍋を楽しむ家庭が少なかったのかな」と少し残念そう。

うどんの製造工程は、粉と水を混ぜるところから始まり、熟成を経てローラーで徐々に延ばし、ひも状にカット。切り出したうどんはそのまま1食分ずつゆでられ、冷水で中心温度を10度以下に冷やして包装される。なんと1時間に6000食も作るそうだ。こしのある食感は、波型のローラーで延ばすことで生まれる。「伝統的な足踏みのような圧力がかけられる。だからグルテンがしっかり形成されます」と中楯社長。


揚げ玉でこくプラス

ところで、同社の「そばつゆ」は宮城県の家庭ではおなじみだと思うが、「うどんつゆ」もあるのを知っているだろうか。それぞれに合うよう、そばつゆは甘め、うどんつゆは塩分多めですっきりとした味になっている。同社のつゆは、薄め方によって煮物や吸い物、納豆だれなど、さまざまに使えるのでお試しを。

最後にうどんにお薦めのトッピングを聞いた。

「断然かき揚げだね。こくが出てうまいよ」と中楯社長。家庭では簡単に「揚げ玉」でOK。「余ったカレーにつゆを混ぜて(2対1)カレーうどんもいいし、生パスタに似た味わいだから洋風もいける」と、おいしい話はエンドレス。「あ、うちで『白いそば』も出しているからよろしく」と紹介してくれたのは「さらしなそば」。見事に美しいそばで、確かにこれも「白い麺」だね。

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