Feature特集

2019.04.04号掲載

アイ ラブ 岩沼

いつの間にか編集部の最古参メンバーとなったKがぼやく。「こんなに長くウイークリーに尽くしている僕のふるさとが、巻頭特集に登場しないのはなぜなんだ」。何と、それはいけないね! 早速、岩沼へ行こう。おいしいものを食べて、岩沼の魅力をリサーチしなくっちゃ。(あ)

「岩沼には地味だけどおいしいご当地グルメがあるらしい」と聞きつけ、訪ねたのは「岩沼いなりの会」。

事務局長の佐藤ゆかりさんに詳しく話を聞こうとすると、「いいからまず、食べてみて!」と2種類のいなりずしが目の前に現れた。一つは郷土料理をアレンジした「はらこいなり」。サケのうま味をたっぷり吸ったご飯と、ぷりっぷりでジューシーなイクラ、甘辛く煮た油揚げのハーモニーは、宮城県民のハートをつかんで離さない。もう一つは、彩り華やかな「ずんだレモン」。酢飯にユズの皮と枝豆を混ぜ、生レモンスライスをオン。柑橘系の香りとほろ苦さ、枝豆の食感が、驚くほどいなりずしとの相性がいい。爽やかな風味は、これからの季節にぴったりだ。

岩沼いなりは、日本三稲荷の一つとされる竹駒神社にちなみ、2016年に誕生した新名物。加盟する5店舗で提供する他、地元を中心に宮城県内外のイベントに出店する。「岩沼市内の店舗で作る」という以外の規定がないため、「イベントで提供するいなりずしが毎回違う」と笑う佐藤さん。これまでもリンゴやセリ、ビビンバ、ロコモコ、エビフライ、チャーハン、そばいなりなどさまざまな挑戦をしてきたが、二度と会えない「一期一会」のいなりずしも多いそう。

目下の目標は「有名になること」。岩沼いなりの名を広め、ファンを増やそうと奮闘している。また、会のメンバーも募集中だそうだ。4月から、毎月第2・4日曜の7:00~9:30に竹駒神社で開かれる「竹駒の朝市」に出店予定だ。

岩沼市の人気者といえば、ちょっぴり風変わりなご当地キャラ「岩沼係長」。今回、ウイークリーの単独インタビューに応じてくれたが、ご本人はしゃべらないので「通訳」係を介しての取材となった。

「地道にコツコツ」がモットーの係長は、市内の工業団地に勤めるサラリーマン。左腕のポケットに差した赤ペンがチャームポイントだ。「平凡だけど実直な中間管理職」という紹介に、「派手さを求めず、地道に努力して発展してきた岩沼市と同じだなぁ…」と編集部のKがぽつり。

お薦めスポットを尋ねると、花見の穴場として「朝日山公園」と「グリーンピア岩沼」を教えてくれた。特に、自然豊かでのんびり過ごせる朝日山公園は「本当は教えたくないほどお気に入り」だとか。日本三稲荷として知られる「竹駒神社」や、金運の神様で4月中旬からはボタン園が見ごろを迎える「金蛇水神社」といったパワースポットも人気だそうだ。震災後、沿岸部に整備された「千年希望の丘」では、冬季を除きレンタサイクルが楽しめ、「いわぬまひつじ村」ではかわいい羊たちと触れ合えるそう。

「厚くて柔らかい」と評判の「岩沼とんかつ」や、激戦区の様相を呈するラーメンなど、岩沼市はグルメも多彩。「最近はおしゃれなカフェも増えているので、若い人も注目してほしい」と係長。「実際にお越しいただいて岩沼の魅力を感じてください!」と真面目に締めくくってくれました。
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