Feature特集

イラスト:すずきち

2019.09.19号掲載

自分好みの味 見つけよう


東北芋煮巡り

もうすぐ「芋煮シーズン」。東北各地で、呼び名やレシピはさまざまに、里芋を使った秋の鍋料理が作られていることをご存じだろうか。各地の「芋煮事情」を紹介する。今年の芋煮会は、いつものあの場所でひと味違った「芋煮」はいかが?(菊)


食べ比べ楽しむ

宮城、秋田、山形、福島4県の芋煮を一度に味わえるイベントがある。「奥州統一 芋煮の陣」―。岩手・宮城内陸地震からの復興を願い、栗駒山を囲む栗原市、山形県最上町、秋田県東成瀬村の3商工会青年部が企画し2010年10月に栗原市で初開催。東日本大震災をきっかけに12年10月から伊達市商工会青年部も加わり、4県持ち回りで開催するようになった。

具材やレシピの異なる芋煮を来場者が食べ比べて気に入った一杯に投票、優勝を決める「芋煮の祭典」だ。

高級感のある牛肉のイメージから毎年山形県の芋煮の圧勝かと思いきや「子どもたちや若い人は宮城、福島の味が好みだったり、お年寄りに秋田の芋煮が好評だったり。新たに自分好みの味を発見するのもまた楽しみの一つです」と事務局。
珍しい味が人気

昨年、栗原市を会場に開かれた第9回は、東成瀬村商工会青年部が出品した鶏肉入り醬油味の「いものこ汁」が優勝。事務局を務めた一迫花山商工会によると、最上町の牛肉入り醬油味も人気だったという。「地元宮城の豚肉入り味噌味と違う芋煮が珍しがられたようです。他県の会場にも毎年足を運ぶ常連の方もいますよ」と担当した福原政矩さん。

一見、宮城の芋煮とさほど変わらないように思えるのが、伊達市商工会青年部の芋煮。伊達市といえばブランド鶏肉「伊達鶏」が有名だが、芋煮は豚肉が定番だそう。ただし、味付けは味噌だけでなく醬油をブレンドし、宮城の味噌味とは風味が異なるとか。

「令和初」かつ節目の第10回は11月2日㈯、最上町で開催される。当日券(抽選券付き1200円)で4種類を全て試食できる。問い合わせはもがみ南部商工会青年部0233(43)2184へ。新たな芋煮を体感し、地元での芋煮会に生かしてはいかが?

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