Feature特集


2019.11.07号掲載

仙台防災未来フォーラム
思い 届け 世界へ

11月10日㈰に青葉区の仙台国際センター展示棟で「仙台防災未来フォーラム」が開かれる。震災による経験、教訓についてあらためて考え防災を学ぶイベントへ出掛けよう。(よ)

防災・減災に関わるグッズ制作などさまざまな体験型プログラムもあり、世代を問わず楽しめる「仙台防災未来フォーラム」(写真は今年3月のフォーラム)

世代問わず楽しむ

「仙台防災未来フォーラム」開催は今回が5回目。第1回は2016年で、15年に仙台で行われた「第3回国連防災世界会議」の1周年を機に、東日本大震災の経験や教訓を将来に伝えるために催された。

今回のテーマは「わたしたちの防災を届けよう 世界へ、未来へ」。主催する仙台市の防災・減災アドバイザー及川由佳里さんは「ステージショー、ワークショップ、ブース・ポスター展示、体験イベントなどさまざまな方法を通じて防災の取り組みを発信します」と話す。腹話術やキャラクターショーが行われるステージをはじめ、防災・減災活動に尽力する市民団体らの発表、段ボール工作教室や、防災食の試食、地域の防災訓練への参加といった体験型プログラムもあり、子どもから大人まで防災を実感して学べる一日だ。

「記憶の風化」防ぐ

プログラムで目を引くのは、大学生や高校生など若者世代の発表。震災時は小学生、中学生だった世代が、それぞれにテーマを持って防災と向き合う。

若者の取り組みが増えていることについて、及川さんは「震災を経験していない世代もいますが、自分たちの地域で起きた過去の震災を真剣に受け止め、あの時何があったのか、これからどうしていけばいいのかを積極的に考え、勉強している印象です」と高く評価する。

震災発生から9年目を迎え「記憶の風化」を防ぐこともテーマの一つである今フォーラム。若者たちの発表・活動は「自分たちの住む地域を大切に思っているからであり、親世代を含め社会全体が震災の伝承に注力している証拠でもある」(及川さん)という意義もある。

地域の未来を守り、支える若者たちの活動をぜひ見に行こう。


世界防災フォーラムは国内外の研究者らさまざまな人が参加する
(写真は2017年)
最新の防災技術が体験できる震災対策技術展
(写真は2018年)

世界防災フォーラム・震災対策技術展
同時に開催


11月は、仙台防災未来フォーラムのほか、2つの防災イベントが同時開催される。隔年開催の国際会議「世界防災フォーラム」(川内萩ホール・国際センター会議棟、9日㈯~12日㈫)と、企業等の防災技術・製品を紹介する「震災対策技術展」(国際センター展示棟、10日㈰・11日㈪)だ。

「世界防災フォーラム」は、国内外から産・官・学・民の防災関係者が集まる仙台発の国際フォーラム。防災に関する解決策をさまざまな立場から提案し、学び合って新たな価値を創造しつつ「仙台防災枠組」を推進することが目的だ。「震災対策技術展」では、企業が開発した最新の災害対策技術や防災グッズを体験できる。宮城県内のハザードマップも配布する。ともに一般公開(世界フォーラムは一部公開)され、誰でも入場可能だ。

 

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