Feature特集


2019.11.14号掲載

知って得する
マネーの話

「お金を増やす」「資産をつくる」について考えるイベント「マネーフェア2019」(河北新報社主催)が11月30日㈯と12月1日㈰に初開催される。今回、基調講演を行う1人で、ファイナンシャル・プランナーの水野綾香さんに、家計の見直しテクニックや貯蓄のノウハウを聞いてみた。知ればあなたも「マネー美人」になれるかも。(古)

消費税増税や老後資金不足問題など、お金に関する不安はいろいろあるけれど、何から始めればいいか分からない人も多いのでは。

「何にお金を使っているのか分からない人は、『家計の見える化』から始めましょう。家計簿を付けることをお勧めします」と水野さん。レシートは必ず受け取り、ノートなどに貼るだけでもいい。細かいことを気にするよりも、続けることが大切だ。

支出を記載するとき、「消費」「投資」「浪費」の3つのカテゴリーに振り分けると、お金の使い道がより明確になる(右表参照)。「浪費を減らして、本を読んだり人脈を広げたりする投資に回せば、続けていくうちに人間的な豊かさも増していきます」

また、住宅ローンの借り換えや、生命保険の見直しを行うと、大きくコストダウンできる場合もある。


家計の「見える化」と並行して、「お金をためる」仕組み作りを始めよう。水野さんは「王道ですが、給料が入ったらすぐに貯蓄する『先取り貯蓄』がいいです」と強調する。貯蓄額は手取り収入の20%が理想だが、無理のない範囲でOKだ。

ここでのポイントは「ためたお金をなるべく引き出しにくくする」こと。会社の財形貯蓄制度を利用したり、キャッシュカードを封印した銀行口座を使ったりするのも手だ。

「ためる」習慣が身に付いてきたら、いよいよ「増やす」ステップへ。「万が一の備えに、生活費の半年から1年分は手元資金として確保し、残った額を資産運用に振り分けましょう」と水野さん。


「『数十万円ないと株は売買できない』と思っている人もいるかもしれませんが、『投資信託』という仕組みを使えば、1回100円や毎月1000円で投資することもできます。怖がらずにチャレンジしてみては」と教えてくれた。証券会社により投資信託の取り扱い内容は異なるが、誰でも気軽に投資できる仕組みは既に整っているようだ。


老後に必要な「お金の備え」については?

「老後資金に2000万円が必要と聞いて、金額の大きさに思考停止しないでください。貯金がなければ今から貯蓄を始めればいいのです。気付いた時が始めどきです」ときっぱり。

退職金などのまとまった資金がある場合は、株式や債券、投資信託などに分散して投資することが大切だと説く。地域のファイナンシャル・プランナーなどに相談すると、客観的なアドバイスが受けられる。

相続について「子供から言い出しにくい話題なので、親から話す場を作ってあげるといいですね。自身の資産の棚卸しを行い、自分の死後も家族が円満でいられるように平等な分割方法を考えておきましょう」と提言する。

「老後資金があることも大事ですが、適度な運動をして健康を保ち、趣味や生きがいを見つけて、身近な人との良好な人間関係を築いておくと、お金をかけずに幸せな人生が送れると思います」とアドバイスしてくれた。

人生100年時代、あなたはこれからどう生きる? マネーの知識を味方につけて、「豊かな人生」への一歩を踏み出そう。


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