Feature特集

2020.01.09号掲載

冬でも列車で楽々
秋田 魅惑の冬祭り

う~っ、寒い。だからって、こたつでごろごろ…なんてもったいない。真冬こそ北東北・秋田へGO! 秋田各地では、旧暦の小正月を中心にさまざまな冬祭りが開かれる。数百年受け継がれる伝統行事や、絶対に見たい本物のなまはげなど、雪道を気にせず電車で訪問できる魅力的な祭りをピックアップ。さぁ、どこへ行こう。(あ)

紙風船と花火の共演も見事だ
山から下りてくるなまはげ

明りをともした巨大な紙風船がふわりふわり夜空に舞い上がり、やがてまたたく星のように…。幻想的で美しい風景に、寒さを忘れて見入ってしまう。

仙北市西木町で毎年2月10日に開かれる「上桧木内の紙風船上げ」は、100年以上前から伝わる小正月の伝統行事。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災の願いが「天まで届くように」と、大小約100個の和紙でできた風船が放たれる。

大きいもので高さ12㍍にもなる円筒形の紙風船は手作り。毎年12月ごろから集落ごとに準備が始まり、住人らが武者絵や美人画など色鮮やかな絵柄を描いて組み上げる。これを熱気球の原理で飛ばすのだ。和紙を透けるオレンジ色の光が、絵柄をより一層あでやかにする。お気に入りの紙風船を見つけて、今年かなえたい夢を託してみては。

会場へはJR秋田新幹線「角館駅」から秋田内陸縦貫鉄道を利用し「上桧木内駅」下車、徒歩約7分。ローカル線にゴトゴトと揺られながら眺める雪景色も、旅の楽しみだ。

迫力あるなまはげの姿に圧倒される

大みそか、家々に現れ子どもたちを号泣させる「なまはげ」を、鬼だと思っていないだろうか。なまはげは、年に1度里へ下りて災いをはらう山神の使いとされ、男鹿地域で古来大切に敬われている。日本各地に伝わる「来訪神」の一つで、2018年ユネスコの無形文化遺産にも登録された。

2月7日㈮~9日㈰に開かれる「なまはげ柴灯まつり」は、大みそかに行われるため観光客が見学するのは難しい「なまはげ」を観賞できる貴重な機会。祭りではまず、若者たちが神職によるおはらいを受けた面を授かり、なまはげと化して山に戻る「なまはげ入魂」を実施。祭りのクライマックスは「なまはげ下山」。たいまつを掲げたなまはげが一斉に山から下りてくる姿は、この世のものとは思えない雰囲気で、荘厳かつ幻想的。

民俗行事である「なまはげ」と、神事「柴灯祭」を融合させた祭りで、毎年全国や海外から多くの観光客が訪れる。会場へはJR秋田新幹線「秋田駅」からJR男鹿線に乗り換え「男鹿駅」下車。男鹿駅から臨時の有料バスを運行する。



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