Feature特集

2020.02.06号掲載

「スルッと」目指そう
レッツ腸活

今回の巻頭は「腸」にフォーカス。腸のコンディションを整えると、お通じが良くなる上に、健康で美しく、幸せな気持ちにもなれるみたい。「腸活」に興味津々のライター(古)が、専門家に話を聞き、短期間ながら実践してみた。

「腸の状態を改善して、人生まで変わりました」と笑顔で話すのは「パーソナル腸活ROOT」代表の塩澤宝さん。

学生時代は頑固な便秘に苦悩。薬剤師として働き始め、多くの患者さんと向き合う中で「薬に頼らない腸ケアの大切さ」を痛感し、食事や運動で改善に成功した。気持ちも前向きになり、自身の経験を踏まえて便秘解消をサポートするウェブサイトの立ち上げや、腸活サロン経営など、多方面で活躍している。

幸せの鍵 腸が握る

腸活の目的はまず「お通じをすっきりさせる」ことだが、さらにうれしいことも。

「人の免疫細胞の7割は腸内に存在しています。腸が健康だと免疫力が高まり、風邪をひきにくくなり、花粉症などアレルギーの改善も期待できます」

心や体の不調につながる「自律神経の乱れ」も改善できる可能性がある。腸内環境と自律神経には相互作用があり、便秘が解消されると体をリラックスさせる副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整ってくる。

また安心感・幸福感をもたらすセロトニンや、やる気を高めるドーパミンなど、感情を支配する脳内神経伝達物質の原材料は腸内で作られ、脳に届けられていることが分かってきた。多くのビタミン類も腸内で作られる。「腸の状態が良いと気分も安定してきます。腸は人の幸せも左右する大切な器官なのです」と塩澤さんは力を込める。

人間の腸内には細菌がおよそ1000種類、数百兆個から1000兆個もあるといわれる。重さにすると1・5㌔から2㌔。腸内細菌は腸の壁に隙間なく張り付き、お花畑のように見えることから「腸内フローラ」とも呼ばれている。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、状況によって善玉にも悪玉にも味方する日和見菌が存在する。善玉菌を増やし、悪玉菌よりも優位に保つことが、腸活にとって大切になる。

食物繊維の摂取を

「腸内細菌を『飼っている』イメージで、善玉菌が喜ぶ食べ物や、善玉菌が活発になることをやってみましょう」と塩澤さん。【表】のような具体例を挙げてもらった。

食物繊維の中でも、特に「水溶性」がお薦め。海藻類やねばねばする野菜(山芋、オクラなど)を食べると、善玉菌のえさとなり腸内フローラを整えてくれる。

発酵食品も、動物性よりも植物由来の方が良い。「無農薬のぬかを使ったぬか漬けなどは最高ですよ」

腸内環境の研究がさらに進めば、さまざまな病気の予防や改善につながる可能性もある。「腸活への取り組みを、前向きな人生を歩むきっかけにしてほしいです」と話してくれた。


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