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2017.10.19号掲載

放っておくと危険!
気付いてあげたい子どもの便秘

「最近うんちが硬い」「おなかが痛いかも」。そう言われて、初めて子どもが便秘気味だと気付いた経験はありませんか。「そのうち治るのでは?」と思い放っておくと、悪循環を繰り返して重症化することもあるそう。1歳から学童期の子どもの便秘について、宮城県立こども病院の虻川大樹先生に教えてもらいました。

便秘とは、便の回数が少なく出にくいことを言います。週3回より少ない、毎日出ていても痛みがある、出血するなどのつらい状態があれば便秘が疑われます。子どもの便秘は珍しいことではなく、10人に1人かそれ以上とも言われています。さらに治療が必要な状態を「便秘症」と言います。

最も重い症状になると、「巨大結腸症」といって腸が異常に膨らみ、便の塊の周囲からたまりきれなくなった便が少しずつ漏れ出る「便失禁」になることもあります。この段階では便意も感じなくなり、自分でも気付かないうちにお漏らしするため、子どもの自己評価が下がり心の問題にもつながります。早めに気付き、適切な対応をしてあげることが大切です。

子どもが特に便秘になりやすい時期は3つあり(※「特に便秘になりやすい時期」参照)、2~4歳の頃は要注意と言われています。トイレトレーニングの頃のよくある悩み、「おしっこはトイレでできるのにうんちはわざわざオムツにはき替えてする」「立ったままカーテンやテーブルなどにつかまっていきむ」は、便秘のサインかもしれません。

一度硬い便が出て痛い思いをすると、排便が怖くなり、我慢するようになります。ひどいときには大人のにぎりこぶし大の塊が出ることも。「うんちをしないと体に悪い」という認識もまだないため、「排便=痛くて怖いもの」となってしまうのです。

我慢して腸に残った便は水分が吸収され、ますます固くなるため、便秘の悪循環を引き起こしていきます。症状のひどい子だと、足をクロスさせて必死でうんちを我慢するようになります。

規則正しい生活心掛けよう

まずは子どもの排便の状況を把握して、便秘になっていないかどうか知ることが大切です。

便秘気味の場合は、食物繊維の多い食事や乳酸菌を取るように心掛ける、早寝早起きなど生活リズムを整える、適度な運動をすることも腸を動かすことにつながり効果的です。甘い飲み物やお菓子でカロリーを取っていると、繊維不足になりがちですので注意してください。

朝は登園・登校の準備で慌ただしいですが、朝食後は大腸の運動が一番活発になるため、その時間帯にゆっくりとトイレに座る時間を確保してください。それでも改善しない場合は、迷わず小児科を受診して。便秘症は薬やかん腸を使い、時間をかけて治療することが必要です。これらはくせになるものではないので、安心してください。つらい思いをする子どものためにも早めに対処をしてあげましょう。

気を付けよう
特に便秘になりやすい時期

❶離乳食の開始や完了の頃
便が固まって出しにくくなる
❷トイレトレーニングの頃
無理強いするようなトイレトレーニングをしないで。立って排便する場合は、服を着たままでもよいので、便座やおまるに座らせる時間を作りましょう。排便できなくても少しの時間座っていることができたら褒めてあげて(便秘症の場合は治療が済んでからトイレトレーニングを始める)
❸小学校へ通い出した頃
友達にからかわれるのではという恐怖心がきっかけになります。学校でも便意を感じたらすぐにトイレへ行けるよう、日頃から排便をタブーにしないような学校での意識づくりが大切です



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