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2018.10.11号掲載

世代間ギャップ超え
楽しく孫育て

共働きをしながら子育てする家庭が増え、孫の世話を託される祖父母が増えていますが、昔と今の育児の違いに戸惑う人は少なくありません。ママやパパとの世代間ギャップを超えて楽しく孫育てをしてもらおうと「祖父母手帳」が作られたり、孫育て講座が開かれたりしています。

仙台市が作った「祖父母手帳」。各区役所家庭健康課、総合支所保健福祉課、市の「のびすく」各館で配布中。市のWEBサイトでも見られる


育児の移り変わり
祖父母手帳で対比

仙台市が昨年発行した祖父母手帳は、A5判33ページ。抱っこやミルク、沐浴(もくよく)など、赤ちゃんを世話する際のポイントをイラスト入りでまとめています。

「ここが変わった! 子育ての昔と今」のページでは、授乳、離乳食、日光浴など15の育児法の移り変わりを対比しています。かつては「抱き癖がつくから」と控えられていた抱っこが、今は「心の成長に必要なスキンシップ」として推奨されていることなどを紹介。育児を巡って祖父母と親の意見に食い違いが生じないよう配慮しています。

市榴ケ岡市民センター(宮城野区)は5~9月、祖父母手帳を教材に5回連続講座「まごまごしない!孫育て」を開きました。親向けの育児講座や相談窓口はあっても「祖父母の心配事や疑問に応える場がほとんどない」というのが開講の理由です。

反響は大きく、急きょ定員を倍の20人にするほど申し込みがあったといいます。参加者は40~70代。手帳を基に「湯上がり後の水分は母乳かミルクで十分。白湯(さゆ)は飲ませなくてもいい」「授乳は、母乳なら間隔を決めず、赤ちゃんが欲しがったら飲ませていい」などと学びました。



手作りのおもちゃを紹介する「ほっと育く」のスタッフ。細長い布筒はスナップボタンで連結できる。子どもたちは縄跳びや電車ごっこなど、自由な発想で遊ぶという

 


人形劇を演じることができる手作りエプロン

同世代の講師から
接し方のこつ学ぶ

孫との接し方を学ぶ回では、受講者と同世代の富谷市シルバー人材センターが運営する子育てサロン「ほっと育(す)く」のスタッフが講師を務め、手作りの細長い布製おもちゃなどを紹介しました。

事故防止について考える時間もあり、「コンセントにプラグをしっかり差し込んでいなかったため、赤ちゃんが触って感電した」「まだ手が届かないと思い、テーブルの上に置いていた薬を飲んでしまった」など、孫を預かった時にひやりとした経験を受講者同士で話し合いました。ある受講者は「事故や急病のことが一番気掛かりなので、参考になりました」と話していました。

最後に「ほっと育く」の責任者、日諸(ひもろ)喜代子さんは「ママたちは皆、懸命に子育てしています。祖父母は自分の価値観を押し付けたり、孫と他の子を比べたりせず、大らかな気持ちでパパとママに接しましょう」とアドバイスしていました。


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