Sportsスポーツ
2018.07.12号掲載

ベガルタ仙台

スタジアムDJ 大坂ともおが選手と対談
場外フリーキック
今回のお相手
庄司 悦大 選手
勝負の神にお参り

しょうじ よしひろ 背番号8
1989年9月14日生まれ
静岡県出身 175㎝/70㎏
ともお 仙台にはご家族で移り住んだそうですが、どこかに遊びに行きましたか?
庄司 秋保に行きました。目的地は勝負の神を祭る「秋保神社」。僕がけがをしていた時期に「絶対に行こう!」と妻に誘われて行きました。
ともお 元気づけようとしてくれたんだね。
庄司 おいしくて雰囲気の良いピザ屋さんも見つけられて心も体もリラックスできました。
ともお チームには慣れた?
庄司 求められるサッカーが今までと違っていて、初めのうちは慣れませんでしたね。
ともお どんな部分?
庄司 僕は常にボールを受けたいタイプで、ポジショニングも気にしてこなかった。でもベガルタは自分で良いポジションに動くことが求められる。チームの戦術と自分の強みを合わせるにはどうすればいいか悩みました。
ともお 今は選手の個性も分かってフィット感があるのでは?
庄司 けがをしてチームを外から見る時間を持てたのがよかった。今は楽しいです。
ともお 神社に行ったおかげで霧が晴れたんじゃない?
庄司 そうかもしれません。

多くの支えに感謝
ともお 昨シーズンまで岐阜の中心選手として活躍。仙台に来てくれてうれしいよ。
庄司 実はサッカーを辞めようと思った時期もあったんです。
ともお そうなの!?
庄司 3年前、所属していた町田(当時J3)との契約が満了する時で、子どもが生まれるタイミングでした。家族を養うために仕方がないと思った。そんな時に山口(同J3)からオファーをいただきました。
ともお 山口のJ2昇格にも貢献して庄司選手の存在は大きかった。
庄司 働きながらで正直大変だったけれど、たくさんの人の支えで続けることができました。本当にありがたかった。
ともお シーズン後半の快進撃の鍵は庄司選手が握っていると思います。期待しているよ。
庄司 仙台のサポーターはけがをした僕に「待っているよ」と温かい声を掛けてくれた。皆さんのために頑張ります。
(6月4日対談)

|
若きベガルタ戦士 大志抱け
優勝候補のベルギーから2点を奪いながら、アディショナルタイムに逆転を許す壮絶な幕切れ―。日本代表はワールドカップ(W杯)初のベスト8進出を目前にしながら、敗れ去った。
しかし、この試合が日本代表史上、最高の内容だったのは間違いない。ロシア大会においても「ベストバウト(最高の試合)だった」という称賛の声が世界中から聞こえてくる。
激戦を終えて取材エリアに現れた本田圭佑は「最高に近いプレーを出せた」と振り返った。香川真司は「全てを出し尽くして戦い抜いた」と語った。長友佑都も「やることはやった」と言った。その言葉は間違いなく、うなずけるものだった。顔を上げ、胸を張ってほしい。
足りなかったものと向き合うことも大事だが、何を見せることができたのか―そこにフォーカスすることも、新たな一歩を踏み出す上で重要なことだろう。
日本代表の歴史においてエポックメーキングとなったロシア大会は、一つの時代の終わりとなる大会でもあった。
2010年南アフリカ大会から日本代表の顔を務めてきたキャプテンの長谷部誠が代表引退を表明し、本田も「これが最後のワールドカップ」と明言したからだ。
7月中に発表されるという新体制において、おそらく何人かのベテラン選手に代わって若い選手たちが数多く呼ばれ、日本代表も新時代へと突入していくことだろう。ベガルタの若い選手たちも、代表に選ばれるチャンスが十分ある。
振り返れば、長谷部も、本田も、長友も、川島永嗣も、岡崎慎司も、プロ入りした頃は、3度のW杯を経験し、日本代表を引っ張るような選手になるとは思わなかった。
しかし、彼らは野心を持って誰よりも努力を重ね、海外へと飛び出し、日本を代表する選手になった。
だから、ベガルタの若い選手たちよ、大志を抱け。大きな野心を胸に秘め、誰にも負けない努力を重ね、ベガルタと日本代表の未来を切り開いてもらいたい。
![]() |
いいお・あつし
『週刊サッカーダイジェスト』記者を経て2012年、フリーランスに転身。南アフリカW杯やブラジルW杯、リオ五輪などを現地で取材。サッカー専門誌やスポーツ総合誌、ウェブメディアなどに寄稿する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)がある。
今季からマイナビベガルタ仙台レディースに加わった奥川千沙選手は、右のサイドバックとして活躍中。普段から「よく話す方」という奥川選手に、初めて暮らす仙台の印象などを聞いた。
(6月19日取材)
レディース選手にインタビュー Lトーク
サイドバックに挑戦
奥川 千沙 選手

おくがわ・ちさ
1995年8月24日生まれ 愛知県出身
160cm/56kg
― サッカーはいつから始めましたか?
奥川 もともと兄がサッカーをやっていて、小学3年生くらいのときに付いていったことがきっかけです。小学校の頃はいろいろなポジションをやっていたのですが、いつの間にかセンターバックでプレーしていました。
― 大学時代は早大でプレー。
奥川 なでしこリーグには憧れていたのですが、大学で学びたかったので、進学しました。全日本大学選手権の優勝に向かってみんなで努力したのは、いい思い出です。
大学4年生のときの皇后杯では、なでしこリーグのINAC神戸に勝つことができて、自信になりました。
― なでしこリーグでプレーした印象は
奥川 なでしこリーグは、これまでと全然違う場所ですね。サイドバックもこれまでほとんどやったことがなかったのですが、試合を重ねるごとに少しずつできることを増やしている感触があります。
― 仙台での暮らしはどうでしょう。
奥川 周りの人たちの支えもあって、快適です。実はバス通勤は初めてだったのですが、何とか慣れました。今はどこだってバスで行けちゃいますよ。
― 普段のお仕事は?
奥川 仙台大職員として、施設管理の仕事をしています。大学の方からいろいろ教えていただき、自分自身も成長させてもらっています。
― 息抜きにしていることは?
奥川 休みの日はずっと家にいます。プロジェクターがあって、そこで映画やライブのDVDを見ています。映画に感情移入して、号泣することもあります(笑)。音楽も ONE OK ROCK 、清水翔太、加藤ミリヤ…いろいろ聴きます。
― サポーターへメッセージをお願いします。
奥川 今まで経験したことのないなでしこリーグのサポーターの方の熱さに背中を押されています。チームの勝利に貢献できるように頑張りますので、ぜひ会場でのご声援をよろしくお願いいたします。
「半端ない」躍進を
ベガルタ仙台は先月、カップ戦と天皇杯の計3試合を戦い、天皇杯では西村拓真選手のハットトリックもあり快勝。しかし、ホーム&アウェイで行われたカップ戦のプレーオフラウンドは惜しくも敗れました。
9日に行われたカップ戦の第2戦をユアスタで取材しましたが、試合前から仙台サポーターの声援が素晴らしく、非常に印象深い90分間でした。第一戦0-3で敗れていた仙台。決勝トーナメント進出は厳しい状況でしたが、それを感じさせないどころか「次へ進むのは仙台だ!」というポジティブな空気がスタジアムに充満していました。惜しくも次のステージへは進めませんでしたが、選手は声援をエネルギーに変え、最後まで勝利へまい進する熱い姿を届けました。試合後の会見で渡邉晋監督はサポーターがつくり出した素晴らしい雰囲気に感謝しつつ「ここからどうやって立ち直るかが男の見せ所だと思う」と話していました。選手たちも「声援が力になった」と口にしていました。
リーグ戦中断期間は、世界中がワールドカップに熱狂する日々が続いています。
日本代表は、初戦でコロンビアに勝利すると、2大会ぶりのベスト16進出。決勝トーナメント1回戦ではFIFAランク3位のベルギーから一時リードを奪い、あと一歩まで追い詰めました。開幕直前の監督交代、メンバー選考など多くの批判を浴びながらも、結果で示し、男を上げたその姿。きっと仙台も見せてくれるはずです。中断明けのJリーグの主役になってくれることを期待します。


VEGALTA SENDAI インフォメーション
ホームゲームチケット販売中

※車いす席SS指定5600円、S指定4600円。いずれも付添者1名付き、前売り販売のみ

※◆の小中高生料金は前売り500円、当日700円
●チケットの購入はオフィシャルショップ(カーサベガルタ)をはじめ、セブンイレブンやローソン他各コンビニ、プレイガイドなどで
●詳細はWEBサイト(http://www.vegalta.co.jp/)で確認を
問/ベガルタ仙台インフォメーションデスク
℡0570-064-564(平日11:00~19:00)
ベガルタ仙台
-
2018.12.13号掲載
今季を総括 MVPを選べ! ほか -
2018.11.01号掲載
FW ハーフナー・マイク 選手 ほか -
2018.10.11号掲載
DF 板倉 滉 選手 ほか -
2018.09.06号掲載
FW ラファエルソン 選手 ほか -
2018.08.02号掲載
FW 阿部 拓馬 選手 ほか -
2018.07.12号掲載
MF 庄司 悦大 選手 ほか -
2018.06.07号掲載
MF 関口 訓充 選手 ほか -
2018.05.10号掲載
GK 川浪 吾郎 選手 ほか -
2018.04.05号掲載
FW ジャーメイン良 ほか -
2018.03.01号掲載
2018シーズン 選手の意気込み ほか -
2017.12.07号掲載
トップチーム渡辺晋監督対談ほか -
2017.11.02号掲載
MF 野津田 岳人選手対談ほか -
2017.10.05号掲載
MF 古林 将太選手対談ほか -
2017.09.07号掲載
MF 椎橋 慧也選手対談ほか -
2017.08.03号掲載
MF 中野 嘉大選手対談ほか -
2017.07.06号掲載
DF 増嶋 竜也選手対談ほか -
2017.06.01号掲載
MF 佐々木 匠選手対談ほか -
2017.05.11号掲載
DF 永戸 勝也選手対談ほか -
2017.04.06号掲載
FW 石原 直樹選手対談ほか