Yamagata旬観やまがた

2018.07.05号掲載

夏をアクティブに過ごしたい人は、豊かな自然とおいしい食べ物がいっぱいの山形へ出掛けてみては。今回の「旬観やまがた」は、村山地方で毎年人気の「農園ランチ」と、最上地方のイベントをピックアップ。さあ、次のお休みはどこへ行こう?

珍しいイタリア野菜を収穫できる

おいしさも栄養もたっぷり詰まった旬の作物の収穫体験とランチを一度に楽しめる「農園ランチ」。畑の土に触れたり、もぎたて野菜を頬張ったりしてリフレッシュできると好評だ。夏企画は14農園が参加し、7月7日㈯~9月30日㈰に開催。スイカ、ブルーベリー、ジュンサイなどの特産品や、珍しいイタリア野菜も収穫できる。

 

喉ごしつるん
夏のごちそう収穫

ジュンサイ摘み

沼に浮かぶ箱舟に乗り、天然ジュンサイを摘み取るという珍しい体験ができる。昔ながらのジュンサイ摘みは、村山市の初夏の風物詩だ。

スイレン科の水生多年草で、若い芽や茎を食用にする。天然物は全国的にも希少で、中でも村山市産は、大きくて柔らかく、「ヌル」と呼ばれる寒天質の部分が非常に多いことが特徴。つるんと喉ごしが良く、喉にひんやりした感触が残る。暑い季節にぴったりのごちそうだ。

良質のジュンサイが採れる村山市のジュンサイ沼


イベントでは、初めに収穫体験をする。水面を渡る涼風が心地よく、摘み取りのこつをつかめば楽しくて夢中に。採れたジュンサイはお土産に持ち帰ることができる。体験後は、すぐ近くの最上川三難所そば街道一番店「そばの陣じゅんさい」で、板そばとジュンサイのランチを味わおう。

自家製そば粉を使った香り高いそばが人気の店。目の前に広がるジュンサイ沼やソバ畑を眺めていると、身も心もくつろげる。気軽に非日常を味わえる体験だ。

■大高根じゅん菜採取組合
 実施日/7月7日㈯~22日㈰の土・日曜
 定員/2名から体験可
 料金/大人2800円、小学生2100円※大人1人・小学生1人で参加の場合は合せて4700円
 集合場所/大高根じゅん菜採取組合に10:00集合



ドラム缶を使ってピザを焼く
自分で収穫した野菜で作る熱々ピザの味は格別

収穫野菜で作る
絶品ピザに感動

淨心庵

広い空の下、畑で汗を流した後においしいランチを食べる、ぜいたくな休日はいかが。レストラン敷地内の農園で野菜を収穫し、取れた野菜をトッピングしたピザを焼くプログラム。

農園ランチ企画に例年参加する淨心庵は、「地産地消のスローフード」「安心・安全な食」をモットーに季節の野菜を中心に提供する店。イベントでも、自家製有機野菜の収穫体験ができる。大地の栄養を吸い上げ、降り注ぐ太陽の光を浴びて力強く育った野菜を、大切にもぎ取ろう。家庭菜園に興味がある人にもお勧めだ。
 
収穫後は、ドラム缶を利用したピザ焼き体験。自家製の生地に、取れたて野菜を自由にトッピング。高温で焼き上げることで、ジューシーさはそのままに、野菜本来のうま味や甘味がぎゅっと濃縮される。有機栽培の野菜は味が濃く、焼いたときのおいしさは感動的だ。参加者同士ピザを分け合って、楽しく交流しよう。

■自然・食 淨心庵
 実施日/7月7日㈯~9月30日㈰の土・日曜、祝日
 定員/2名から体験可
 料金/大人1800円、小学生1500円
 集合場所/淨心庵に10:30集合



内陸部にあって、南から西の方角へ最上川が貫く最上地域。新庄盆地を中心に四方を険しい山々に囲まれ、原生林や巨木も多く残る。古い歴史を持つ温泉郷や絶景の棚田など、一度は訪れたいスポットがいっぱいだ。

街なかを山車やみこしの行列が進む

あふれる色彩
きらびやかな山車

新庄まつり

毎年8月24日~26日に開かれる「新庄まつり」。藩制時代、大飢饉(ききん)に見舞われた領民に生きる希望を与え、豊作を祈願しようと、藩主・戸沢正諶(まさのぶ)が行った祭りが始まりという。雪深い地域ゆえに五穀豊穣(ほうじょう)への祈りは今も強く、祭りに対する思いも熱い。

20台もの山車がお目見えする


初日の宵まつりは、歌舞伎の名場面や歴史物語を再現した山車(やたい)が、お囃子とともに巡行しながら、市中心部へ集結する。夕暮れとともに、明かりがともる山車は幻想的な美しさだ。


25日の本まつりは、総勢200名によるみこし渡御行列に20台もの山車行列が続き、市街地はにぎやかな祭り囃子と息の合った掛け声で盛り上がる。26日の後まつりは前夜の興奮の余韻が残る中、民俗芸能「鹿子踊」の奉納や、全ての山車を集めた「飾り山車」が行われる。

新庄まつりを含む国内33の「山・鉾・屋台行事」は、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された。世界へ誇る日本文化を体感しに行こう。

■新庄まつり
 日時/8月24日㈮山車行列 18:00〜21:00ごろ
      25日㈯みこし渡御・山車行列 9:00~16:00ごろ
      26日㈰飾り山車 10:00~16:00
    ※他にも各種催しあり
 会場/新庄駅前ふれあい広場「アビエス」他
 問/新庄まつり実行委員会 ℡0233-22-6855


温泉街にともる
美しい絵灯籠

ひじおりの灯   
ほたる火コンサート

軒下にともされる絵灯籠
幻想的な雰囲気の中で行われるコンサート

霊峰・月山の麓、銅山川に沿ってひっそりとたたずむ肘折温泉。古くから湯治場として知られ、開湯1200年以上の歴史を誇る。

灯籠の灯りが美しい温泉街

この山あいの温泉街に12年前、東北芸工大(山形市)と共同のアートプロジェクト「ひじおりの灯」が立ち上がった。肘折の暮らしや自然、歴史などを八角の灯籠に描き、夏の夜にともすイベントだ。学生や卒業生が現地に滞在して丹念に取材を重ね、毎年新作を制作する。街並みをほのかに照らす美しい絵灯籠は、山形県内外から多くの観光客を呼び込む夏の風物詩として育っている。今年の開催は、7月21日㈯~9月17日㈷。8月18日㈯には、制作者によるトークイベント「肘折絵語り・夜語り」を開く。

近くにある「四ケ村の棚田」は日本の棚田百選に選ばれる絶景。急勾配の斜面に整然と広がる水田で、8月4日㈯に一夜限りのコンサートが開かれる。

ほの暗くなる頃、無数のろうそくが棚田にともる。柔らかく揺れる明かりに合わせるように、ピアノとラテンパーカッション、尺八の音色が流れ、幻想的なムードに包まれる。肘折温泉宿泊と会場座席がセットになった「コンサート鑑賞宿泊プラン」がお薦め。


■ひじおりの灯
 日時/7月21日㈯~9月17日㈷
    18:00~20:30
 会場/大蔵村「肘折温泉」
 問/実行委員会 ℡090-2076-5698


■ほたる火コンサート
 日時/8月4日㈯17:15~19:30
 会場/大蔵村「四ケ村の棚田」
    ※雨天時は「大蔵村肘折いでゆ館」
 料金/入場無料
 問/実行委員会事務局 ℡0233-75-2105