Yamagata旬観やまがた

2018.12.20号掲載

冬になるとたっぷり雪が降り積もり、まぶしい白銀の世界が広がる山形県。村山地方のゲレンデは雪質が良く、上級者も満足できる本格的なコースから、ファミリーで楽しめる初心者向けコースまでバラエティー豊かだ。スキーやスノーボード以外の雪遊びやイベント、近隣の温泉情報も併せて紹介しよう。

樹氷原の上をロープウエーで進む

多彩なゲレンデ
自由に滑ろう

蔵王温泉スキー場

広大なスペースに多種多様なコースがある全国有数のスノーリゾートエリア「蔵王温泉スキー場」。

3本あるロープウエーや、スカイケーブル、無数のリフトを駆使し、バラエティーに富んだゲレンデを自由に滑ろう。ほどほどの斜度で長い滑降を楽しめる初心者向けゲレンデも、連なるコブや崖のような急斜面が待ち受ける超上級者向けコースも用意されている。

地蔵山頂付近は、独特のフォルムから「スノーモンスター」と愛される樹氷が多く見られることでも有名だ。樹種や気象などの条件がそろうごく一部の地域にしかない現象で、世界的にも珍しい。

ライトアップされた樹氷

山頂への上り下りはロープウエーを利用できるので、スキーやスノーボードが苦手でも安心。特に、暗闇に幻想的に浮かび上がる「樹氷ライトアップ」は名物。異世界に入り込んだような不思議な気分を、一度体験してみては。ナイトクルーザーで樹氷原を巡り、大自然の神秘を間近に見られる「樹氷幻想回廊ツアー」も実施する。

樹氷ライトアップ、樹氷幻想回廊ツアーともに、実施日はウェブサイトなどで確認を。たっぷり遊んだ後は、麓に広がる温泉で体の芯から温まろう。気軽に利用できる共同浴場や足湯も豊富だ。

■蔵王温泉スキー場
 所/山形市蔵王温泉708-1
 オープン/2019年5月下旬まで
 ロープウエー/8:15~17:00(山麓-山頂線は16:30まで)※変更あり
 ※2019年3月3日㈰まで、8日㈮~10日㈰、16日㈯は一部のゲレンデでナイター営業あり
 問/蔵王温泉観光協会案内所 ℡023-694-9328


キッズエリア充実
ファミリーに人気

天童高原スキー場

「チューブスライダー」で風を切って滑る

ファミリーに高い人気を誇る「天童高原スキー場」。広々とした緩やかな斜面が中心で、ゲレンデデビューにお薦め。小学生以下がリフト無料となる「スキー子供の日」や、先着順で小学生の無料レッスンが実施される日もあるので、事前にチェックを。

まだスキーはできない小さい子どもも思いっきり雪遊びを楽しめる「キッズランド」も好評だ。大きなローラーの中に入って転がる「スノーローラー」、風を切って斜面を滑り降りる「チューブスライダー」、スノーモービルで引っ張る「バナナボート」など、雪上ならではの楽しみを満喫できる。

スノーモービルで引っ張る「バナナボート」

スキー場脇には、暖かい屋内で遊べるキッズコーナーや授乳室、バリアフリー対応トイレを備えた「天童高原地域交流センター」がある。夢中になって遊び疲れたり、天候の変化で体が冷えたりしたときにすぐ利用できるので、子ども連れには特に安心だ。

■天童高原スキー場
 所/天童市田麦野1321
 オープン/12月22日㈯~2019年3月31日㈰
 リフト運転時間/9:00~16:00(2019年1月12日㈯~3月31日は16:30まで)
 問/天童高原地域交流センター
   ℡023-657-3628


子どもの安全配慮
パパもママも安心

ZAO猿倉スキー場

子ども連れでも利用しやすいゲレンデ

「パパ楽々・ママ安心・ボク満足」がキャッチフレーズの、家族で楽しめるスキー場。道路は毎日完全に除雪され、ゲレンデ隣接の駐車場は無料で「パパ楽々」。手頃な広さのゲレンデは迷子になる心配が少なく、レストハウスからはゲレンデが見渡せるなど「ママ安心」。実践重視で上達が早いと評判のスクールでスキーの楽しさを体験し「ボク満足」。スクールは親の同伴不要なので、保護者も自分のペースでスキーを楽しめる。

スノーボードは全面禁止、専用ソリ乗り場を設定、乗り降りしやすいリフトなど、特に子どもの安全面に配慮。家族連れや子ども会などの団体がお得に利用できるプランもある。2019年1月20日㈰、2月17日㈰、3月10日㈰は「こどもの日」として楽しいイベントを開催する。

イベントなどもあり、子どもたちも大満足

「ZAO猿倉レストハウス」の看板メニューは、蔵王名物・ジンギスカン。臭みがなく軟らかい肉質が特徴で、毎年この味を楽しみに通う人もいるほど人気だ。丼やラムステーキ、串焼きで堪能しよう。

■ZAO猿倉スキー場
 所/上山市蔵王字蔵王山2843-1
 オープン/12月21日㈮~2019年3月17日㈰
 営業時間/8:30~17:00
 ※ナイターは21:00まで(原則貸し切りのみ。詳細については問い合わせを)
 問/℡023-679-2211


町全体が会場に
ふわふわ感動体験

西川・月山スノーシューパーク

雪国・山形の中でも豪雪地域として知られる西川町。冬が来ると町全体がすっぽりと雪に包まれ、白銀の大パノラマが広がる。壮大な雪原を舞台にスノーシューのフィールドを設定し、多彩なツアーを開催するのが「西川・月山スノーシューパーク」だ。

絶景を眺めながらのトレッキング


町全体を「弓張平・志津エリア」「水沢・沼山・間沢・海味エリア」「大井沢エリア」に分け、それぞれ特色あるコースを設定。スノーシュー(西洋かんじき)をつけて、ガイドと一緒に神秘の森を歩く。ブナの巨木を訪ねたり、山頂からの絶景や雪と静寂に包まれた沼を眺めたり、動物の足跡をたどったりと、他ではできない感動体験が待っている。初心者にはアップダウンの少ないコースを歩く「しんせつふわふわウォーキング」もお薦め。

期間は3月末まで。月山地ビールと月山自然水がもらえるスタンプラリーも実施する。

 

■西川・月山スノーシューパーク
 開催日/2019年3月31日㈰まで
     (積雪状況による)
 ※開催プログラム、ガイド料などの詳細は問い合わせを
 問/月山朝日観光協会 
   ℡0237-74-4119


短い期間のみ収穫
甘~い自然の恵み

尾花沢かんじき

雪とともに暮らしを営んできた尾花沢では、この土地、この時期ならではの雪文化を体験できる個性的なプログラムを実施する。

親子での参加が多い「清流の里・細野村 メイプルサップ採取体験」は、和かんじきを履いて森へ入り、イタヤカエデの木から樹液を採る。限られた短い期間だけ採取でき、メープルシロップのもととなる貴重な「自然の滴」を目撃しよう。地元のお母さんたちが作る昼食もおいしいと毎回好評。

和かんじきを履いて森の中を進む


「山刀伐(なたぎり)峠カンジキツアー」は、「おくのほそ道」最大の難所といわれる峠を、俳聖・松尾芭蕉の気分で歩く。山頂で早春の一句をひねろう。極寒期だけの自然の芸術「氷筍」を見られる「銀山温泉かんじきツアー」もある。

■メイプルサップ採取体験
■山刀伐峠カンジキツアー
■銀山温泉かんじきツアー
 2019年2月中旬〜3月上旬に開催予定。詳細については問い合わせを。
 問/尾花沢市観光物産協会
   ℡0237-23-4567


温かい湯に浸かり
芯までぽかぽか

温泉天国・山形

村山地方には泉質の良い温泉が多く、どこをドライブしても立ち寄り温泉を見つけられるほど。雪遊びを堪能したら、ゆっくりお湯に浸かって疲れを癒やそう。

蔵王連峰の各スキー場から上山市内へ下りると、城下町の風情が残る一帯に「かみのやま温泉」がある。正面に蔵王を望む絶景が素晴らしく、上山城などの観光スポットも多い。温泉街は趣の異なる2地区からなり、無料の足湯やリーズナブルな公衆浴場も充実。ゲレンデに近く気軽な旅館も多いので、スキーと街巡りを両方楽しみたい人の宿にもよさそう。

上山城を眺めながら足湯を楽しもう

「天童温泉」は、市街地に近くアクセス良好なロケーションが自慢。3つの足湯の他、近代的ホテルや老舗旅館などさまざまなタイプの宿がある。

月山や朝日岳など出羽の山々を望む「さくらんぼ東根温泉」は、夕日が山向こうに沈む頃を狙って訪ねるのがお勧め。150円から利用できる公衆浴場が点在する他、家庭的な宿も多い。

ロマンチックな雰囲気の銀山温泉


ノスタルジックな趣に心ときめく尾花沢市の「銀山温泉」。一年中人気の観光地だが、雪景色がガス灯に浮かび上がる真冬の情景は、もっともロマンチック。ぜひ宿泊してすてきな夜を過ごして。

■かみのやま温泉(上山市観光物産協会)
 問/℡023-672-0839
■天童温泉協同組合
 問/℡023-653-6146
■東根温泉協同組合
 問/℡0237-42-7100
■銀山温泉観光案内所
 問/℡0237-28-3933