健康経営優良法人リポート

社員の一人が難病である膠原病にかかり、周囲に負担をかけることに悩んで辞職を申し出たことが、職場環境を見直すきっかけでした。なんとか治療と仕事を両立させられないかと宮城産業保健総合支援センターに相談。助言を受けて対応を行い、社員は正社員として働き続けることができました。これを機に役員が両立支援コーディネーター(※)の資格を取得。同時に健康経営の取り組みをスタートしました。
オフィスには認定証を掲示
フレキシブルな働き方や病気休暇を定めた「治療と仕事の両立支援制度」を規定しました。また法人として医療保障制度に加入し、仕事以外の理由による病気でも入院中の治療費を保障。経済的な不安を払拭することで積極的な治療を後押しし、結果的に早期の回復と職場復帰につながっています。他に、定期健康診断受診率100%達成、再検査費用の補助、長期休業補償制度など、社員の健康を守る取り組みを行っています。ワークライフバランスの向上に向けては、ノー残業デー、有給休暇取得率向上(現在80%超)などを実施。育休取得率は100%で、復職後の時短制度も活発に活用されています。
SNSの動画配信で健康経営を社外にも推奨
課題は若い世代へのアプローチ。意識を高めてもらおうとさまざまな情報提供を行っているものの、中高年に比べて関心が薄いのが実情です。スマホアプリを活用した手軽な健康管理や、ゲーム感覚で楽しめる施策など、参加しやすい方法を模索しています。
長年悩みの種だった離職率の激減が、最大の成果。内田社長は「福利厚生面の充実だけでなく、経営陣と社員の関係性が大きく改善したことが要因では」と分析します。健康経営を学んだことで、社員との向き合い方や経営者としての意識が一変し、会社にプラスに働きました。求人への反応も良くなり、採用コストの削減にも成功。ベテラン社員がノウハウを蓄積しつつ、新入社員を育成する循環が順調に機能し、生産性も向上しています。
歩数アプリの活用も
健康経営には、会社を持続的に発展させるためのエッセンスが詰まっています。魂を込めて取り組めば会社を変えられる。しかし一般にはいまだ認知度が低いと感じています。私たちの事業の一環であるリスクマネジメントサービスを通じ、より多くのクライアント企業さまに健康経営の価値を伝えていきたいです。

代表取締役 内田 大介氏
2025年9月12日時点