NIEってどんなもの?

 NIEは、いつからどこで始まったのか知っていますか?  1930年代にアメリカのニューヨーク・タイムズ社という新聞社が始めたのです。アメリカ国内に広まったのはそれから25年ほどたってから。アイオワ州で行った調査で中学生の約4割が教室外ではまったく文字を読んでいないという結果が出て、これは 大変と、びっくりして広まったのです。いまではアメリカだけでなくヨーロッパ、アジアなど世界40ヵ国以上でおこなわれています。

■日本のNIE

 日本のNIEは、1989(平成元)年、全国の新聞社が加入している日本新聞協会と教育界とが協力してスタートしました。全国各地で新聞社と教師や教育委員会が「NIE推進協議会」という組織をつくり、活動しています。日本新聞協会のNIE活動は、小中高校の「実践校」に、新聞を無料で提供したり、NIEの授業に関する研究会や研修会を開いたりしています。

■宮城県のNIE

どきどき小学生イメージ

 NIEを推進する組織として「宮城県NIE委員会」が1989年に生まれました。宮城県、仙台市の両教育委員会、小中学校の校長、河北新報社で組織しましたが、1993(平成5)年から翌年にかけて朝日、毎日、読売、産経、日経、共同通信、時事通信の5新聞社、2通信社が加わり、新聞界と教育界の足並みがそろいました。NIEを実践する組織として、小中高校の教師を会員とした「宮城県NIE推進委員会」があります。

■宮城県NIE推進委員会

 宮城県NIE推進委員会は、NIEを実践する先生方で構成されています。

 小学校・中学校・高校の3部会があり、新聞を日常の教育活動にどのように取り入れるか、事例研究や授業研究をしています。実践発表会や研修会を開いて研究の成果を公開するほか、さまざまな調査活動も行っています。また、NIEに関する各種情報をお届けしています。NIEに関心のある先生ならどなたでも入会できます。会費は無料です。

 お問い合わせ・お申し込みは、
宮城県NIE推進委員会事務局022-211-1331、FAX022-211-1339へ。

■NIE実践校

 NIEには「実践校」に指定されると、新聞社が新聞を無料で提供し、授業に使える制度があります。日本新聞協会が全国の新聞社と協力して行っており、新聞を使った授業をしたり、先生方同士で授業方法などについて研究・発表したりするお手伝いをしています。実践の期間は2年間です。県内では毎年5~6校の新規実践校が生まれています。

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