河北新報特集紙面2022

2022年9月30日 河北新報掲載 
命を守る教訓をつなぎ、確かな地域再生の脈動を。

今できることプロジェクト2021年度スタート

命を守る教訓をつなぎ、
確かな地域再生の
脈動を。

未曾有の災禍をもたらした東日本大震災から得た多くの教訓を
次世代に継承すべく、ともに手を携え、歩みを重ねてきた地域の人々。
これまでも、そしてこれからも、
愛する故郷の再生と発展を願う未来の担い手たちが、
新たな可能性の道筋を拓いています。
このプロジェクトでは、そんな地域再生の歩みを応援し、
力強い躍動の息吹を肌で感じられる活動を展開していきます。
そして、読者や賛同企業の皆さまの共感を頼もしい原動力としながら、
希望の輪が広がる未来の可能性を模索していきます。

読者参加型プログラム

10月2日(日)より参加者を募集します。詳しくは当日の朝刊をご覧ください。

10月2日(日)より参加者を募集します。詳しくは当日の朝刊をご覧ください。

親子で学ぶ防災学習支援

親子で学ぶ防災学習支援

被災経験を踏まえた防災の知恵を得る体験学習。
 海とともにあった気仙沼市本吉地区の暮らしを一変させた津波は、物理的なダメージにとどまらず、地域の人々の心にも大きな傷を残しました。災禍を目の当たりにした幼い子どもたちはもちろん、大人も慣れ親しんでいたはずの故郷の海を忌避する生活や行動をとるようになってしまいました。この取り組みでは、“ここは津波が来たまち。海へ行こう”を活動のテーマに掲げているNPO 法人「浜わらす」を訪問し、親子で海の恵みと豊かさを体感するアウトドア体験型の防災学習プログラムを実施します。

【開催スケジュール】
2022年10月29日(土)開催予定

賛同企業向けプログラム

10月12日(水)に詳細を掲載の予定です。

10月12日(水)に詳細を掲載の予定です。

福島県相双エリアの再生発信支援

福島県相双エリアの再生発信支援

故郷に確かな未来を描ける真の再生を目指して。
 福島県沿岸中部以北の“浜通り地方”12 市町村を指す「相双地域」。東日本大震災では地震・津波・原発事故の複合災害に見舞われ、同じ被災県でハード面の復旧が進んだ宮城とは異なる様相を見せています。帰還困難区域も訪れる当ツアーでは、国主導の下、相双地域に新たな産業基盤を構築する「福島イノベーション・コースト構想」について、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構の担当者から話を聞き、関連施設を視察する予定です。また、南相馬市「真野川鮭増殖組合」と浪江町「請戸(うけど)漁港」も訪ねます。

【開催スケジュール】
2022年11月9日(水)開催予定

読者参加型プログラム

石巻の多様な資源活用支援

石巻の多様な資源活用支援

震災遺構と新たな観光施設で知る石巻の未来図。
 大津波の被害を受けた旧北上川河口の石巻市南浜・門脇エリアで発生した津波火災で延焼した旧門脇小学校には、当時の生々しい傷跡が残っています。今春から震災遺構として一般公開が始まった校舎の見学と体験プログラムを通じ、高所への垂直避難だけでなく水平避難の重要性について理解を深めます。復興住宅を宿泊施設にリノベーションした同市北上町の高台にある「追波湾(おっぱわん)テラス」では、人口減に直面する地域に新たな交流人口の創出を目指す取り組みについて話を伺うほか、施設の見学を予定しています。

【開催スケジュール】
2023年2月上旬開催予定

石巻の多様な資源活用支援

石巻の多様な資源活用支援

中学生たちが被災地で得た知見をレポート。
 将来の大災害に備える教訓の若き担い手である中学生たちに、宮城県内各地の被災地を視察してもらい、若者の目線から震災の事実と向き合う機会を創出する取り組みをこれまで2回実施し、いずれも大いに反響を集めました。今年度は、名取市立閖上小中学校、多賀城市立東豊中学校、仙台市立八乙女中学校の生徒たちがこのプロジェクトに取り組み、東日本大震災から得られた教訓について記事を作成します。それをまとめた特集紙面を、宮城県内外の中学生や各施設へ配布する予定です。

【中学生震災伝承新聞
発行スケジュール】
2023年2月予定

被災地のために河北新報社が考える支援プロジェクトは、地域の可能性を発信する取り組みへ。
 東日本大震災からの復興を果たすため、「今、私たちにできることは何だろう?」という真摯な問いかけから、2012年に活動がスタートした河北新報社独自の取り組みです。被災地視察バスツアーや観光・情報発信支援、参加者自らが現地で汗を流すボランティア活動など、年度を重ねるごとに内容の充実を図り、アクションの幅を広げてきました。さまざまな派生プロジェクトも生まれ、この活動は大きな輪を広げています。