河北新報特集紙面2023

2023年12月12日 河北新報掲載 
震災伝承新聞被災地取材レポート③中学生記者が復興の現場へ

中学生記者が復興の現場へ

 将来の大災害に備える教訓の若き担い手である中学生たちが、宮城県内の被災地を取材し、その成果を「震災伝承新聞」として2024年2月に発行。宮城県内外の中学校や災害伝承施設へ配布する予定です。今年度で4回目を数えるこの取り組み。今回も3校が参加し、仙台市立南光台中学校の10人は名取市閖上を訪問しました。

現地で感じたことを
同世代に伝えるために

中学生記者が復興の現場へ

 取材に先立ち、河北新報社の記者経験者が取材のノウハウや東日本大震災における名取市閖上(ゆりあげ)地区の被害状況を説明するオリエンテーションを実施しました。

 10月14日、仙台市立南光台中の1年生10人は、仙台駅東口で尚絅学院大学のボランティアチームTASKI(たすき)のメンバーと合流。バスに乗車して、「名取市震災メモリアル公園」を目指しました。現地では、閖上中央町内会長の長沼俊幸さんが一行を出迎え、公園内をガイド。かつて6500人の住人が暮らしていた震災前の町の様子や、「閖上には津波は来ない」と過去の津波災害の教訓が伝わっていなかった問題について語ってくれました。

実際の写真とともに津波被害について語る長沼さん
実際の写真とともに
津波被害について語る長沼さん

 2019年にオープンした商業施設「かわまちてらす閖上」のテナントとして営業している「若草寿司」も訪問。店主の比佐幸悦さんに取材を行い、被災した1年後に仮設商店街で営業を再開したいきさつや、今後の閖上地区に期待することなどについて話を聞きました。ここでは昼食に、比佐さんおススメの海鮮丼を味わうことができ、閖上漁港がもたらす海の幸の豊かさを味覚で確かめることができました。

営業再開までの苦労を話す比佐さん
営業再開までの苦労を話す比佐さん

 昼食後、「名取トレイルセンター」の会議室に集まり、TASKIメンバーとワークショップに取り組みました。はじめに、代表の千葉壮馬さんが、発足した目的と支援内容、活動する際に心がけていることなどを説明。その後、グループに分かれて、プラスチックの水筒に災害時に役立ちそうな品々を詰める防災ボトル作りにチャレンジしました。会場には、懐中電灯や除菌シート、お菓子などさまざま用意され、中学生たちは考えを巡らせながら手に取っていました。

楽しみながら取り組んだ防災ボトル作り
楽しみながら取り組んだ
防災ボトル作り

 最後に名取市震災復興伝承館を見学し、日頃の備えの大切さについて学ぶことができました。

現在、中学生記者たちが取材を振り返りながら、
2月発行予定の特集紙面の制作に奮闘中です!

現在、中学生記者たちが
取材を振り返りながら、
2月発行予定の特集紙面の
制作に奮闘中です!