企業の取り組み

建設業労働災害防止協会 宮城県支部

労災事故と健康の関係重視
業界とマッチした対策探る

建設業労働災害防止協会 宮城県支部 専務理事兼事務局長

齋藤 俊一さん

心身の健康が労働災害の防止に

建設業界では労働者の心身の健康が労働災害の防止と非常に密接な関係があります。例えば高所での作業中にめまいを起こせば、重大な事故につながりかねません。さらに、他業界と比較しても高齢化が進んでいることから、中高年労働者がいきいきと安全に働ける職場づくりは喫緊の課題です。また、健康診断の有所見率も他業界より比率が高いというデータがあります。

「健康KY」と「無記名ストレスチェック」

健康経営という切り口はこの業界にとって大変重要になってくると認識しています。そこで当協会では、現場における健康管理対策として「健康KY」と「無記名ストレスチェック」による職場環境改善を推進しています。

これは、異なった事業所の多くの労働者が混在して働く工事現場にマッチした策で、比較的簡易に心身の健康管理や職場の快適化を進めるものです。これらの講習を昨年9月に実施しました。担い手確保や働き方改革など大きな課題がある今、建設業界の実情にマッチングした健康経営を進めていきたいと考えています。


作業の前に、健康KY(危険予知)を行い、作業員の健康状態の確認を実施

今後も健康経営推進を支援

今年1月、県内の経営者、安全衛生担当者を集めた建設業新年安全衛生推進大会では、辻󠄀先生に健康経営についての講演をお願いしたところ、「勉強になった」「わが社でも取り組みたい」との声が多く寄せられました。今後も支部として職場健康づくりのための情報提供や、健康づくりを推進する担当者の育成を通じて、企業の健康経営推進を支援してまいります。

2020年2月11日付 
河北新報朝刊_特集紙面 Vol.4より転載

建設業労働災害防止協会 宮城県支部

宮城県仙台市青葉区支倉町2-48 宮城県建設産業会館 TEL.022-224-1797
建設業における労働者の安全衛生についての援助や指導を行い、労災防止を図ることを目的とする、労働災害防止団体法に基づき設立された団体。宮城県支部の会員は約760社。

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