vol.06

実践企業の事例から学ぶ
健康経営はじめの一歩

少しの工夫で大きな成果。
職場で、家庭で、健康づくり。

従業員が健康で生き生きと働ける職場づくりを実践する「健康経営」は、現代の中小企業にとって欠かせない経営課題の一つ。宮城県内でもこの数年、取り組みを始める企業が増えています。「関心はあるがどこから始めれば良いのか」という声に応え、すでに健康経営を実践し効果を実感している企業の事例と、食を通じ健康づくりをサポートする企業からの情報を紹介します。

CASE. 01

実践例を公開し
ノウハウ提供

リコージャパン株式会社 
販売事業本部 宮城支社 支店長

仁井 健二 さん

リコージャパン(株)ではライブオフィス事業「ViCreA(ヴィクレア)」を全国の拠点で展開している。これは、働きやすい職場づくりやワークスタイル変革への取り組みを同社のオフィスで実践し、それを他企業に公開する画期的な仕組み。仙台のオフィスでもさまざまな取り組みを紹介。健康経営を意識した事例も多い。

体動かす仕掛けを社内随所に配置

社内5カ所に配置されているのが昇降式テーブル付きのスタンド会議スペース。「会議が短くなった、気軽に話ができると好評です」と宮城支社長の仁井健二さん。また、5年前に業務中禁煙となったのを機に、喫煙室だった部屋を「ストレッチルーム」に一新。仕事の合間に気軽に気分転換できるとこちらも好評だという。

さらにオフィス内のモニターに1日3回ラジオ体操映像が流れ、定時になるとその場で体操する社員も多いと仁井さん。フロア中央のカーペットに適正な歩幅をラインで配した「健康ロード」は、仙台大学とのコラボ企画で生まれたアイデア。社内を移動するついでに正しい歩幅を確認できる仕掛けだ。

健康増進のための取り組み事例

ストレッチルーム

スタンド会議用テーブル

適正な歩幅を表示した「健康ロード」

斜めの座面により姿勢を良くするイスを採用

オフィス見学通じ
健康経営推進に貢献

新型コロナ対策にも積極的に取り組む。社の入り口にAI体温検知器を設置、在宅勤務も推奨し、出社して業務を行う社員の席は対面を避ける配置に変えた。また同社では、コロナ対策も含めた健康オフィスの見学を随時受け入れており、リモートでの対応も可能だという。仁井さんは「働きやすい職場づくりの参考に、ぜひ一度ご相談いただきたい。健康経営に取り組む企業が増える一助になれば」と見学を呼びかけている。

健康みやぎサポーターズとは

宮城県民は、メタボ該当者・予備群が全国ワースト3位、歩かない人が多い、塩分過剰、喫煙者が多いなど健康課題が山積みで、中でも30~50代の働き盛り世代の健康管理がおろそかになりがちです。河北新報社ではこうした状況の改善を目指し、「健康経営」の実践により職場における健康づくりへの取り組み推進を呼びかける「健康みやぎサポーターズ」を2019年4月より展開。第2期となる今年度は2021年3月末までの予定で、取り組みを更に拡大し実施しています。

2020年9月11日付 河北新報朝刊_特集紙面 Vol.6より転載

- Case.2 -

企業の健康づくりを食で応援

(株)ミツカン

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このページの内容は河北新報に掲載された特集紙面を一部再編集してご紹介しています。
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