震災からの歩み

2011年3月11日 宮城県南三陸町

2011年3月11日 宮城県南三陸町

 2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故は、岩手、宮城、福島の3県で2万人近い人が犠牲になる戦後最大の被害を東北にもたらしました。河北新報社も社員が家族を失ったり支局が流されたり、大きな痛手を負いました。本社も新聞制作に必要な機器が倒れて自社での新聞制作ができなくなりましたが、新聞発行を途絶えさせてはならないと新潟日報社の制作システムを借りて新聞を制作。当日夜には号外を出し、翌日も読者に新聞を届けました。

震災翌日の朝刊震災翌日の朝刊
号外印刷号外印刷
号外の配布号外の配布

【取材】  記者たちは発災直後から被災地に出向き、被害状況を伝え続けました。テレビもインターネットも通じない中、新聞は人々の貴重な情報源となりました。震災直後の混乱を過ぎてからは被災者の生活再建や市街地、産業再生をめぐる課題など被災地の状況をつぶさに報じ、問題提起を続けています。ハードの問題にとどまらず、被災者に寄り添いその思いや復興への歩みをたどっています。

2011年4月23日南三陸防災対策庁舎前2011年4月23日南三陸町防災対策庁舎前

【ツール・ド・東北】  震災復興を支援し、震災の記憶を全国の人々に伝えようと、2013年からインターネット大手のヤフーと自転車で被災地を回るイベント「ツール・ド・東北」を開催しています。2017年は約3700人のライダーが石巻市を中心とした三陸沿岸を駆け抜けました。

ツール・ド・東北ツール・ド・東北

【女川ポスター展】  震災の風化防止に向け2012年から企業と市民による被災地支援活動「今できることプロジェクト」を行っています。15年には全国の若手クリエイターが女川町の被災企業や商店のPRポスターを制作し、女川の魅力をアピールする「女川ポスター展」を開催。42の被災企業・商店のユニークなポスターが町を彩り、多くの観光客が女川に足を運びました。事業主たちにも大きな励みとなりました。

女川ポスター展女川ポスター展

【むすび塾】  宮城県沖地震に備えて防災啓発報道を行ってきたにもかかわらず、震災で多くの犠牲者が出た反省から、「いのちと地域を守る」という誓いの下、住民参加型の巡回ワークショップ「むすび塾」を開催しています。日本全国、海外にまで足を伸ばし、備える意識を呼び起こし対策を促すことを目指しています。

むすび塾むすび塾