河北新報特集紙面2021

2021年10月1日 河北新報掲載 
地域の未来を拓くその一歩にエールを。

今できることプロジェクト2021年度スタート

地域の未来を拓くその一歩にエールを。

未曾有の災禍から立ち上がり、
ともに手を携えながら着実な歩みを重ねてきた地域の人々。
愛する故郷の新たな可能性の道筋を拓くため、未知なる地平を目指す担い手たちが、続々とその数を増やしています。
このプロジェクトでは、そんな地域の前向きな挑戦を応援し、
力強い躍動の息吹を肌で感じられる活動を展開していきます。
そして、読者や賛同企業の皆さまの共感を頼もしい原動力としながら、
希望の輪が広がる未来の可能性を模索していきます。

読者参加型プログラム

10月10日(日)より参加者を募集します。詳しくは当日の朝刊をご覧ください。

10月10日(日)より参加者を募集します。詳しくは当日の朝刊をご覧ください。

親子で学ぶ防災学習支援

  • 親子で学ぶ防災学習支援
  • 親子で学ぶ防災学習支援
大災害から命を守る知識と技術を楽しみながら修得。
 避難所に指定されながらも想定外の津波が押し寄せ、体育館で多くの人的被害が発生した東松島市立野蒜(のびる)小学校。閉校となって建物の解体が決まっていましたが、保存を望む地域住民の声を受け、防災体験型教育施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」として生まれ変わりました。本プロジェクトでは、震災を経験していなかったり、記憶が乏しい子どもたちが、大災害に遭遇した際、自らの命を守るためにどのように行動すればいいかを学ぶ契機として、親子で参加する防災デイキャンプを開催します。

【開催スケジュール】
2021年11月13日(土)開催予定

読者参加型プログラム

気仙沼の新たな特産発信支援

  • 気仙沼の新たな特産発信支援
  • 気仙沼の新たな特産発信支援
潮風が育む牡蠣とイチゴのおいしさを体感。
 気仙沼大島の北部、亀山の麓で牡蠣などの養殖業を営むヤマヨ水産は、生産者と消費者お互いの顔が見える関係を実現する「復興・オーナー制度」で再生を遂げました。階上地区では、被災農家が集まって農業法人シーサイドファーム波路上を設立し、ネギやイチゴの栽培に着手し、冷凍イチゴの取り扱いに挑戦しています。本プロジェクトでは、この2つの生産現場を訪問。当事者から今後の展望などについて話を聞きます。また、「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」も見学する予定です。

【開催スケジュール】
2022年1月22日(土)開催予定

読者参加型プログラム

石巻・牡鹿地域の資源活用支援

  • 石巻・牡鹿地域の資源活用支援
  • 石巻・牡鹿地域の資源活用支援
牡鹿半島に息づく豊かな自然資源を再確認。
 東日本大震災で10mを超す津波に襲われた牡鹿半島の桃浦地区は震災前、約70戸180人が暮らしていましたが、現在は5戸にまで減少。その反面でニホンジカの生息数が増加し、食害と人の手が入らなくなったことにより山林の荒廃が進んでいます。今回のプロジェクトでは、一般社団法人おしかリンクの協力の下、シカが好まないウリハダカエデの植樹やメープルシロップの原料になる樹液採取などの活動に触れながら、震災10年を経てより深刻となった社会課題に向き合う団体代表の犬塚恵介さんからお話を聞きます。

【開催スケジュール】
2022年2月中旬開催予定

次世代の被災地視察教育支援

  • 次世代の被災地視察教育支援
  • 次世代の被災地視察教育支援
中学生たちが得た命の学びと教訓を次世代に。
 来たるべき大災害に備える教訓の若き担い手である中学生たちに、宮城県内各地の被災地を視察してもらい、若者の目線から震災の事実と向き合う機会を創出する取り組みが昨年度からスタートし、大きな反響を呼びました。今年度は、仙台市立宮城野中学校、尚絅学院中学校、仙台育英学園秀光中学校の生徒たちがこのプロジェクトに取り組み、中学生自身が伝えたい東日本大震災についての記事を作成します。それをまとめた特集紙面を、宮城県内外の中学生や各施設へ配布する予定です。

【中学生震災伝承新聞発行スケジュール】
2022年2月予定

宮城の復興のために新聞社が考える復興支援プロジェクトは、地域の可能性を発信する取り組みへ。
 東日本大震災からの復興を目指し、「今、私たちにできることは何だろう?」という真摯な問いかけから、2012年に活動がスタートした河北新報社独自の取り組みです。被災地視察バスツアーや観光・情報発信支援、参加者自らが現地で汗を流すボランティア活動など、年度を重ねるごとに内容の充実を図り、アクションの幅を広げてきました。さまざまな派生プロジェクトも生まれ、この活動は大きな輪を広げています。