コラム: 言葉の源・ラテン語

 話題になっているコンクラーヴェ( Conclave )は「教皇選挙」を意味し、全カトリック教会の最高司祭・ローマ教皇を枢機卿による投票で選出する手続きのことです。教皇レオ14世は教皇フランシスコの死去を受け、8日教皇に選出されました。生まれは米国・イリノイ州シカゴ。

 conclave の元々の意味は「鍵のかかる部屋」。 cum 「~を使って」と「鍵」からできています。 Clavis はドイツ語 Klavier 「ピアノ」の語源にもなっています(鍵と鍵盤がつながりました)。

 ラテン語は現在でもよく使われています。例えば、 a.m. / p.m. 「午前/午後」。 ante meridiem / post meridiem の頭文字です。 before を意味する ante と、 after を意味する post が正午 meridiem と組み合わさった作りになっています。

   " 8a.m. or 8p.m. ? "
   「午前8時ですか? それとも午後8時ですか?」

 ラテン語で et は and 、 cetera は the rest 、それらを合わせた et cetera で「その他いろいろ、等々」という意味になります。 etc. という省略表記もよく知られていますね。

   English words have roots in Latin, French, etc.
   「英語はラテン語、フランス語等々を語源としている」

 ラテン語は昔の言葉では決してないのです。これを知っていることは英語の学習に大いに役立ちますね。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)